Cannabinoid Magazine

アントラージュ?相乗効果?リキッド2種類吸うとどうなる?

2023年7月16日
「違う種類のリキッドを交互に吸うと・・・?」
 
 
「アントラージュ効果ってよく聞くけど感じたこと無いんですけど?」
 
 
「2本の違うリキッドを同時に吸うのと、2本分の成分が1本にまとまったのでは、同じように感じるの?」

この記事は次のような人におすすめです!

 

成分の異なるリキッド2種類同時に吸うとどうなるのかが知りたい人

 
 
アントラージュ効果を肌で感じてみたい人
 
 
最高のカスタムブレンドを求めている人

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

多くの方が勘違いしているアントラージュ効果とは

アントラージュ効果とは、カンナビノイドやテルペン、フラボノイドなどがお互いに作用しあい、その植物全体から得られる精神作用を調節するという仮説です
 
 
日本のショップやECサイトで「アントラージュ効果」という言葉を見かけると、大抵「同時摂取で体感アップ」の様な使われ方をしていますが、様々な種類のカンナビノイドを混ぜて体感アップさせようという意図ではありません。

本来のアントラージュ効果の目的とは

アントラージュ効果で有名なイーサン・ルッソ博士の「Taming THC」 というレビュー[1]では、”痛み、炎症、うつ病、不安、中毒、てんかん、がん、真菌および細菌感染の治療に関して相乗効果をもたらす可能性のある植物カンナビノイドとテルペノイド相互作用に焦点を当てる。”と言います。
 
 
簡単に説明すると、「疾患に応じた最適なソリューションを探るべく、カンナビノイドとテルペンの組み合わせを探る」といったところでしょう。
 
 
そもそもこの「Taming THC」、日本語では「THCを飼い慣らす」という意味で、THCの薬効を最大化させつつ、強い精神作用をどのようにコントロールするか、ということを表しています。
 
 
つまり、THCの効果を更にアップさせ、更にブリブリにさせるために様々なカンナビノイドを混ぜる、ということではなく、THCには有効な薬効があるが、精神作用や中毒性もあるため、薬効を最大化しつつどれだけこれらマイナスの側面を抑えられるかということにフォーカスされていることがわかります。

アントラージュ効果ではなく相乗効果?

先ほどご紹介したTaming THCでは、テルペンの重要性が示唆されており、「CBDとリモネンは潜在的に不安を軽減させる効果がある」「CBDとカリオフィレンは潜在的に依存症の治療に効果がある」など、テルペン+カンナビノイドの組み合わせがいくつか紹介されています。が、これは「効果が増強されている」わけではありませんね。
 
 
しかし中には、「THCとミルセンの組み合わせはカウチロック状態を引き起こす」というTHCの効果が増強されることにも言及されていることから、ある組み合わせによっては1+1=3や4になる可能性も示唆されているのです。
 
 
海外でも「CBT優勢リキッドとデルタ8THCを同時に摂取すると、デルタ9を摂取した様な感覚に陥った」というRedditコメントなどから、異なる種類のカンナビノイドを混ぜることで体感が強く現れると感じている人も一定数いるという事です。
 
 
ただしこれはアントラージュ効果の一側面にすぎないため、「カンナビノイド色々混ぜて体感マシマシ」を説明する際はストレートに「相乗効果」と表現した方が良いかも知れません。

今回の企画の趣旨

今回の記事では、カンナビノイドやテルペンの含有量が異なる2つのカートリッジを同時に吸引するとどうなるのか、を検証します。
 
 
今回使用するリキッドは共にカンナビノイド感に特徴があり、それぞれでお互いには無いバズを感じます。
 
 
以前の記事ではCBN優勢リキッドとCBD優勢リキッドを交互に吸引してみたところそれぞれ単体とは異なる顕著な違いを感じることができました。そこで今回はわたしがこれまでに製作したカスタムブレンドのリキッドの中でカンナビノイド感の強さNo.1No.6を掛け合わせて、No.1を超えられるかどうかを確認してみます。
 
 
また、No.1とNo.6に含まれるカンナビノイドを合わせた割合で1本のリキッドを作った場合、そのリキッドがNo.1になる可能性があるかどうかも調べてみます。

材料

No.1 CBN高配合 Bubba Kush(ミルセン優勢)

No.6 CBN, CBT優勢 Frozen Berry Yogurt(ミルセン優勢)

それぞれを同時摂取した経過と感想

まずはCBN優勢Bubba Kushから吸引します。
 
 
1服目からきちんとカンナビノイド感を得られ、2服目でよりわかりやすくなりますが、ここから横ばいで7服目でTOP。ここでFrozen Berry Yogurtを吸引してみたところ明らかにBubba Kushとは異なるうねりが加わります。
 
 
TOPが1段階上がり、質が変わるといった印象です。
 
 
たったの1ヒット加えるだけでかなり感じ方が変わり、バズの質が変化することがよくわかります。
 
 
Frozen Berry Yogurtはわたしがブレンドしたテルペンの香りから表現した造語で、実際に使用しているテルペンはGelatoとBlue Dreamです。
 
 
含まれているテルペンはミルセン、リモネン、αピネンと様々ですが、圧倒的に優勢なのはミルセンです。
 
 
そのせいか、大分重いリラックスタイムに突入します。
 
 
少し間を置きながらBubba Kushと同様7服してみましたが、
 
ここまでで2種類をほぼ同量摂取したことになるので、以下の割合でカンナビノイドとテルペンを摂取したことになります。

2種類のリキッドを同時提供するメリットについての考察

今回のリキッドに使用したカンナビノイドを全て合わせた表は以下の通りです。

(g)Bubba KushFrozen Berry Yogurttotal%
Terps0.130.260.3910
CBN0.91.01.9 47
CBD
0.1
0.2
0.2
7
CBC 0.20.20.2
CBT0.321.01.3232
 
以上の割合で1mlのリキッドカートリッジを製作する場合の分量は以下です。
 
 
 (g)
CBN0.56
CBD0.08
CBC0.05
CBT0.39
Terps0.12
 
 
この中のテルペンの配合割合は以下です
 
 
 (g)
Bubba Kush0.06
Gelato0.046
Blue Dream0.014
結晶化カンナビノイド:非結晶化カンナビノイド+テルペン=54:46なので、若干結晶性カンナビノイドが優勢といったところです。
 
 
50:50では非結晶化カンナビノイドが優位に働き、リキッドは最後まで結晶化しないことがわかっていますから、次の検証にピッタリの割合です。
 
 
次回、こちらを製作し、またレポートしますので、数日後にまたこちらの記事をチェックしてみてください。
ということで、『アントラージュ?相乗効果?リキッド2種類吸うとどうなる?』の説明を終わります。


ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)


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中の人

Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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