Cannabinoid Magazine

非精神活性のみで効果を高められるか?Part.1 Atomizer編 CCELL EVO TH210 レビュー

2023年8月16日
「精神活性作用のあるカンナビノイドは使用しないこと
 
 
「安全性に限りなくこだわること」
 
 
「味もカンナビノイド感も満足いくまで続けること」
「binoidも使用するハイグレードカートリッジCCELLとは?」
 
 
「CCELL EVOがなぜ安全なのか、その特徴を徹底解説」
 
 
「筆者が試したCCELL EVO TH210レビュー」

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

VAPEアトマイザー、各パーツの呼び方の確認

まず、アトマイザーについてご説明する前に、各パーツがどのように呼ばれるかの確認をしたいと思います。

CCELL EVO シーセル TH210 ライフラックス

CCELLアトマイザーの特徴とは

最も有名なCCELLの技術は、海外の電子タバコ業界に革命をもたらしたセラミック製の発熱体です。

 

CCELLの多孔質セラミックは優れた毛細管現象を示すことで有名です。”毛細管現象では管が細ければ細いほど大きなエネルギーが働き、液体を吸い上げる力が強く”[1]なることからわかるように、無数の細かい筒状の空洞を持つCCELLのコイルは、タンク内のリキッドをコイルに素早く引き込み、コイルをリキッドでしっかりと満たすことが可能です。

 

そして、そのセラミックを360℃囲う熱線によって均一に熱せられた煙がセンターポートを通って蒸気として上がってくるという仕組みです。

参考:

[1] POLOT |

万年筆のインキがスムーズに出てくるのはなぜ? (2023/8/10閲覧)

[1] CALYX | https://www.calyxlabs.com/ccell-hardware (2023/2/1閲覧)

EVALI肺損傷を引き起こす原因の一つとは?

Vapeリキッドが原因で引き起こされたEVALIという肺損傷の原因を探るために、Vapeアトマイザーを分解したという2020年の研究[1]があります。

 

結論として、EVALI患者が使用したベイプアトマイザーは、セラミック発熱体が炭の様になっていたり、熱伝導ワイヤーの表面が損傷しているなど局所的に高温になった形跡が見られたそうです。

 

そして、2022年の研究では、アトマイザー内の金属がリキッドに漏れ出したことがわかって[2]います。

CCELL EVO とは?

多孔質セラミックを360度囲う熱線の状態が上記のビデオをご覧いただくとよく分かると思います。

 

CCELLは2021年から全ての製品のセンターポートを医療グレードのステンレスに変更しました。また、熱膨張率が低く、高い耐熱性・耐薬品性を持つホウケイ酸ガラスボディを搭載しています。

 

つまり、限りなくVapeアトマイザーによる健康被害を最小限に抑えるべく作られたテクノロジーの塊と言っても過言ではありません。

CCELL EVO の特徴とは?

CCELL EVOの特徴はCCELLのサイトに記されています。ざっくりと概要をお伝えすると、EVOが優れている点は以下の通りです。

CCELL EVO TH210 最新カートリッジのレビュー ライフラックス

参考:

[1]  CCELL | Why CCELL (2023/8/10閲覧)

CCELL EVO TH210 の特徴

CCELL EVO シーセル TH210 ライフラックス

ご覧いただくとセンターポートの形が細い流線型になっていることが分かります。

リキッドアトマイザー CCELL シーセル  ライフラックス

こちらも同じTH210ですが、以前のモデル【旧式】でセンターポートの形状が異なっていることが分かります。

CCELL EVO シーセル TH210 ライフラックス

スレッド部分のシリアルナンバーで、EVOの文字が刻まれています。Cから始まる識別番号も刻印されている、間違いのない本物です。

CCELL EVO シーセル TH210 ライフラックス

中央のセンターポートは医療グレードステンレス、周りを囲むホウケイ酸ガラスは熱膨張率が低く、高い耐熱性・耐薬品性を持ちます。

参考:

[1]  CCELL | Why CCELL (2023/8/10閲覧)

CCELL EVO TH210のレビュー

CCELL EVO TH210 最新カートリッジのレビュー ライフラックス

左がevo【新式】で右が【旧式】です。センターポートの形状が異なること、スレッド上部のロゴにCEのマークがついていることが異なります。

 

このCCELL EVOのレビュー用に、ハイグレードカンナビノイドをブレンドし、タンクにパッケージングしました。リキッドブレンドはこちらをご覧ください⇩

このevoとold【旧型】の違いを、CCELLカートリッジに最適化されたSiloというデバイスと、aris quaserという最も多く出回っているデバイスの二つを用いて比較してみました。

CCELL EVO TH210 最新カートリッジのレビュー ライフラックス
以下それぞれの比較表ですが、最も良いものが一番数字が大きく最も悪いものが一番数字が少なくスコアリングをしてみました。

吸引音比較

 
evo【新式】
old【旧式】
Silo
ズォーーーッ(3)
スゥーーーッ(4)
aris quaser
コホーーーッ(2)
ズォーーーッ(1)
音の大きさでスコアリングしましたが、組み合わせによって明らかに異なる特徴がありました。
 
 
デバイス別では、Siloの方が性能が良いと感じました。カートリッジ別では組み合わせにより異なり、Silo を使用した場合は【旧式】よりも、evoの方が圧倒的に吸引音が大きく、aris quaserではold【旧式】の方が吸引音が大きくかったです。
 
 
この中で最も吸い込みが悪いと感じたのはSiloとold【旧式】の組み合わせです。どこかに穴が空いていると勘違いするほど音が大きかったのはaris quaserとold【旧式】の組み合わせでした。

味わい比較

 
evo【新式】
old【旧式】
Silo
ダイレクト(4)
辛味・味カット(3)
aris quaser
味カット(2)
味カット(1)
味はSilo+ evoが最も良いと感じます。吸入できる煙の量が多くかつ、繊細な香りまできちんと届けてくれるにもかかわらず、辛味もある程度カットされているという感じです。
 
 
ただし、繊細な味を拾いすぎるあまり、カンナビノイドそのものが持つ粉っぽい香りまで感じ取れてしまうため、リキッドのブレンドが肝心であることにも気づきました。
 
 
一方Silo + old【旧式】は「目がものすごく細かいフィルター」を通した様な感じで、辛味はしっかりカットされてまいしたが、その分evoと比べると、味もカットされているように感じます。
 
 
aris quaserは新旧問わずフィルター無し、という感じで、辛味もダイレクトに来ますし、その分雑味も混ざります。

喉への刺激比較

 
evo【新式】
old【旧式】
Silo
ほぼなし(3)
なし(4)
aris quaser
少しあり(2)
あり(1)
Silo + old【旧式】の組み合わせが最も喉への刺激は少ないと感じました。
 
 
Silo + evoは吸引できる煙の量が圧倒的にold【旧式】と比べると多いため、どうしても辛味も感じやすくなってしまうのでしょう。

煙の量比較

 
evo【新式】
old【旧式】
Silo
爆煙(4)
なし(1)
aris quaser
多い(3)
多い(2)
煙の量はやはりSilo + evoが最も多くて濃い煙でした。Siloは、リキッドの蒸気のみを効率的に吸い込んでいるという印象でしたが、aris quaserは余計な空気も同時に吸い込んでいるため、煙が薄くなるという印象を受けました。
 
また、とても興味深いことに、煙の量はデバイスを問わずevoの方が多く出ていることがわかります。

比較のまとめ

 
evo【新式】
old【旧式】
Silo
3.5
3
aris quaser
2.25
1.25
いかがでしょうか。
 
 
個人的な意見を述べると、【旧式】とevoを比べると、EVO TH210の方が明らかに進化(Evolution)していると感じました。
 
 
CCELL EVO TH210カートリッジは、濃厚な煙を大量に摂取できる仕組みになっているせいか、リキッドの配合が悪いとテルペン以外のカンナビノイドの味や香りまで拾ってしまうため、味が辛くなったり粉っぽい香りが混ざったりすることがわかりました。
 
 
唯一ネットでCCELL EVO TH210が購入できる先はこちらです⇩

アメリカでの販売価格は2023年8月10日のレートで約700円(1~19本までの小ロットの場合)ですから、輸入にかかる手間や手数料を考慮してもこの本数でこの価格は納得のいく価格と言えます。

 

なお、何故この企業の商品が本物のCCELLであると判明したかはこちらに詳しく記してありますのでよろしければ併せてご覧ください⇩

まとめ

CCELL EVOは、以前のモデルよりも多くの風味を提供し、煙の量もアップ、有害物質の生成まで削減するという明らかな進化を遂げている。

 

実際に旧モデルと比べるとその違いは明らかである。

 

結果、「最高の1本」にふさわしいカートリッジであると言えるが、中に含めるリキッドのブレンドも非常に重要である。

 

と、言ったところです。

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

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中の人

Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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