Cannabinoid Magazine

CBNの偽陽性問題とその影響についての真相

2023年11月1日
「使用罪出来たらCBNってヤバいん?」
「CBNとその作用とは?
 
 
「偽陽性とその影響を理解」
 
 
「CBNは偽陽性となるのか?」

目次

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はじめに

CBN(カンナビノール)は、ユーザーの口コミベースで睡眠に効果があると注目を浴びていますが、2020年頃から、CBN製品の薬物検査偽陽性結果に関する問題が浮上しています。
 
 
ある報告では、CBNが検査でTHC(テトラヒドロカンナビノール)陽性と判定されるケースがあったとされているのです。しかし、CBNには精神活性作用は無しか、あったとしてもごく微弱と言われている事から、
と思う人もいるかもしれません。
 
 
もしこの偽陽性が事実であるとすれば、大麻使用罪が創設されようとしている日本では、ユーザーはかなりの不利益を被る可能性があります。なぜならこの検査結果によって、法的または職場や学校でなんらかの問題を引き起こすと考えられるからです。
 
 
そこで本日は、CBNとの偽陽性という関係を探求し、その影響について考察したいと思います。

CBNとは何か?どのように機能するのか?

CBNの成り立ち

CBNとは、CBDやCBGなどと同じく麻や大麻草に自然に含まれる物質です。CBGは植物の成長に伴い、CBDやTHCなどに成分が変化してゆくため、一般的に若い麻/大麻草に多く含まれていると言われていますがCBNはその逆で、古い大麻草に多く含まれていると言われています。

 

その理由は、CBNはTHCが酸素、熱、紫外線に晒されることで分解される、つまり、THCがCBNに変化するからです。

CBNの作用

CBNはわたしたちヒトが体内に持つエンドカンナビノイドシステムに作用をすることで様々な効果をもたらすのですが、ここでは、様々な受容体の中から最も有名なCB1とCB2を取り上げてご説明します。

 

CB1に作用する物質は精神作用を引き起こし、CB2に作用する物質は免疫系の調整の役割を果たす可能性があると言われているのですが、CBNはこれらの受容体に対して、CB1にはほんのわずかに、CB2に積極的に作用をすると言われています。

 

CBNがCB1やCB2に対してこのような振る舞いをするため、冒頭でご説明した、「睡眠に影響」や「精神活性作用は無しか微弱」という状態を引き起こすのです。

CBNについての関連記事

偽陽性を理解する

偽陽性とは、本来陰性であるべき検査結果が陽性と判定されることを指し、違法薬物を使用していないにも関わらずTHCが検出されてしまう事を言います。
 
 
以前の記事で取り上げた「市場に流通するサイコアクティブ(精神活性作用を伴う)カンナビノイドは偽陽性が出るのかどうか」というテーマでもお伝えしましたが、HHCという日本では規制薬物となった物質はこの偽陽性が検査で出る可能性が高いようです。
 
 
成分を体内に取り込み、化学組成が変化するという現象を「代謝」と呼びますが、薬物検査はこの代謝物質の尿中に含まれる量を検出し、基準値以上か以下かで陽性か陰性の判断を行います。
 
 
HHCが偽陽性と出る可能性が高いと言われている理由は、HHCの代謝物質がTHCのそれと非常に似ていることからTHCの代謝物質なのか、HHCの代謝物質なのか判断できないからだと言われています。
 
薬物検査とカンナビノイドの関係性についての関連記事

偽陽性の結果が個人や組織に与える影響

偽陽性の検査結果は、法的な問題や職場でのトラブルなど、個人や組織に様々な影響を与える可能性があります。
 
 
例えば、普段からCBNを睡眠に使用している人などで、CBNを摂取して寝た方が次の日職務質問に遭い、尿検査を求められたとします。この簡易的な尿検査で仮にTHC陽性反応が出た場合、この段階ではこの者がTHCを摂取したからなのか偽陽性ないため、正確なテストを行って、陰性が判断されるまで身柄を拘束される可能性があります。
 
 
例えその者は無実であったとしても、勤務中や会議の直前などであった場合、その理由を聞いた所属する企業や団体からはどう思われるでしょうか。
 
 
実際、この不当な拘束や逮捕は起きているようで、フロリダの弁護士事務所の情報では、一般的にアメリカで使用されているNARK Ⅱという薬物検査キットでは高レベルの偽陽性が認められ、不当逮捕につながっていると言っています。

偽陽性に関する事件とその結果

アメリカのStand Together TRUSTという団体の2016年の情報[1]によると、米カンザス州に住む保安官代理が、Harte(ハーテー)家のゴミ箱にあったお茶の葉を大麻と誤認し、彼らを2時間以上も拘留したようです。

 

この時の薬物検査で使用されたKN reagent(KN試薬)ではなんと、スペアミントやオレガノなど33種類の合法的な植物から大麻の陽性反応が出たそうです。

 

さらに、同団体の情報によると、先ほどお伝えしたNARK Ⅱという試薬では空気に触れただけでメタンフェタミンの陽性反応が出ることがわかったと言います。メタンフェタミンとはその頭文字を取って海外ではMeth(メス)とも呼ばれる覚醒剤の成分です。

 

これらのことから、検査薬の性能的な問題も偽陽性に大きく影響するということがわかりますし、例え無実であったとしても拘束されるということが実際に起きていることもよくわかります。

偽陽性を防ぐには

ここまでの内容から、偽陽性の問題を予防するためには、検査する側の組織や企業が信頼性の高い検査方法の採用することですが、これはわたしたち一般のユーザーにはどうすることもできません。
 
 
そのため、CBNによる偽陽性を防ぐためには、CBN含有商品の製造者側が、製品のラベル表示箇所にわかりやすく「CBNが含有されている」ということ、「偽陽性が出る可能性がある」ことを明記する事くらいしか、ユーザーがその可能性を回避する方法は考えられません。
 
 
また、CBN製品のユーザー自身でも、ドラッグテストの可能性や偽陽性のリスクについて正確に理解しておくことも重要であると言えるでしょう。

CBNは偽陽性となる可能性があるのか?

CBNは偽陽性になる可能性があるかどうかをインターネット検索し、上位9位までの情報をまとめたものが以下です。

サイト名偽陽性の可能性は
ADLMある。証明されている。
VRBある。
Earthy Nowある。
Green Herbal Careある。
cibdolある。
Patriot CBDある。
VXNある。
Mellow Fellowある。
Clean and Health meある。

全てのサイトでCBNは薬物試験で偽陽性が出る可能性があると言っているのです。

 

これらの元となっているのがユタ大学で行われた”カンナビノール (CBN) は、テトラヒドロカンナビノール (THC) 代謝物を検出するように設計された 2 つの尿免疫測定法と交差反応する”という研究[1]です。

ユタ大学の研究内容とは?

米ソルトレイクシティにあるユタ大学で行われた研究をサラッとご紹介します。

 

彼らはまず3つの尿のなかにCBDとCBNを1000ng/mL、CBCとCBGもそれぞれ1000ng/mL加えたそうです。これらを2つのイムノアッセイを使用してテストを行いました。

 

イムノアッセイとは”免疫反応を利用して、微量物質の検出・定量を行う手法で、特異性が高く高感度な分析方法”[1] で、一般的な尿検査ではよく使われる検査方法です。

 

その結果、2つの方法のうち、片方で、CBNが陽性反応を示したそうです。なお、CBD、CBG、CBCは両方の検査方法でも陽性反応は示さなかったと言います。

まとめ

様々な情報源からCBNと偽陽性についての情報を集めてみました。

 

今後大麻使用罪が創設されると、薬物検査を求められる可能性があります。その際に使用される検査キットはどのようなものが用いられるかはわかりませんが、精度の高い物を使用していただいた方が良さそうであることがわかりました。

 

また、仮に検査キットの精度が低いものが用いられる場合はCBNなどのカンナビノイドは偽陽性が出る可能性があるということを検査者側も事前に知識として持っておく必要もありそうですね。

 

このようなカンナビノイドにまつわる知識やリキッドやバームのレシピ、レビューなどを週4~5回程度配信しています。記事がいいねと思っていただけたらLifeLUXのXアカウントのフォロー、RP、いいねをお願いします。
 
 
ということで、

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

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