CBDだけでなくカンナビノイドは初心者の方にとっては、聞き慣れない言葉がたくさん出てくるので理解するまでに少し時間がかかりますよね。そのため
と感じる気持ちはよくわかります。そこで、「カンナビノイド初心者でかつ三国志が好き」というニッチな分野の方に向けて「フルスペクトラム」について詳しくご説明します。
カンナビノイドとはTHCをはじめとする、CBD、CBGなどの植物性化合物です。大麻草には100種類以上のカンナビノイドが含まれています。CBDには向精神作用を及ぼすことなく潜在的な抗炎症作用、抗不安作用があります。
テルペンとは香りの成分です。大麻草には150種類を超えるテルペンが含まれています。ラベンダーの安息効果は、リナロールというテルペンによるものです。
約20種類のフラボノイドが大麻草には含まれており、大麻に含まれるフラボノイドには抗炎症作用、抗癌作用、神経保護作用があります。
このように、大麻草に含まれる成分にはそれぞれで良い作用があるのです。
三国志でいうところの、カンナビノイド(劉備)、フラボノイド(張飛)、テルペン(関羽)だと思ってください。
一般的に日本に輸入されるCBDは麻の成熟した茎、もしくは種子から抽出されます。
その抽出物の形態は3種類あり、
と呼ばれます。各抽出物には以下の成分が含まれています。
フルスペクトラム | ブロードスペクトラム | アイソレート | |
CBD | ◯ | ◯ | ◯ |
THC | ◯ | × | × |
フラボノイド | ◯ | ◯ | × |
テルペン | ◯ | ◯ | × |
その他全ての有効成分 | ◯ | ◯ | × |
つまり、フルスペクトラムにはCBD(劉備)、フラボノイド(張飛)、テルペン(関羽)、に加えて
THC(呂布奉先)がもれなくついてくるのです。
フルスペクトラム製品に含まれるTHCは最大で0.3%ですからこれほど微量なTHCは、明らかな精神活性効果はもたらさないと言われています。
「我ら生まれた日は違えども 死す時は同じ日同じ時を願わーん」
劉備、関羽、張飛、それぞれ強みがありますが、3人揃ったことで、一人一人では成し得なかった「蜀」という三国志の一つの国となったのです。(THC呂布を忘れてました)
つまり、THC、CBD、テルペン、フラボノイドはそれぞれで良い作用がありますが、同時摂取することでより有益な治療効果を発揮する、と言うことです。
このことが、研究によって明らかになってきています。
テルペノイドとカンナビノイドの相乗効果は、疼痛、癌、精神疾患、その他多くの分野での治療効果を高めるための補完的な役割を多く担っており、その効果は顕著である。
Science Directより筆者和訳
結論から言うと、アントラージュ効果が最大化されるから、フルスペクトラムの方が良いとされていて、ブロードスペクトラムは、THCと同時摂取した時ほど高い効果は得られないと考えられています。
アントラージュ効果の研究で超有名なEthan B Russo(イーサン・ルッソ)博士の論文「Taming THC:〜」では、THCの有効な薬理作用を肯定的に捉えているのです。
Tamingとは、飼い慣らす、手懐けると言う意味なので、Taming THCを意訳する「(向精神作用のある)THCをコントロールする」という感じです。
そしてルッソ博士は、その研究において、「CBDがTHCの治療効果を高める働きをするかもしれない」、と述べています。また、「テルペンも、記憶や精神に悪影響を与えるというTHCの否定的な側面を軽減させ、肯定的な側面を増強させることができる。」と言っています。
つまり、アントラージュ効果を三国志に例えると、裏切り者の暴れん坊ではなく、一国を守る優秀な猛将になることができるので、
THC(呂布奉先)
を、うまく扱おう、といったところです。
そのためにはTHC(呂布)、カンナビノイド(劉備)、フラボノイド(張飛)、テルペン(関羽)全員同時に戦に向かわせることが、どの軍隊よりも強くなる。そして、THC(呂布)の暴走を抑えることもできる。ということです。
ここまでは、アメリカやヨーロッパなど海外でのお話です。我が国ではTHCは違法ですから、海外のTHCが含まれているフルスペクトラムCBD製品は違法です。
正規に流通する商品にもし「フルスペクトラム」と表示されていた場合は、製造メーカーがよく理解していないか、「CBD意外にも(メーカーから見て)良いと考えられている何らかの成分が入っている。」程度の理解に止めておいたほうが良いでしょう。
フルスペクトラムとは、THCを含む全ての有効成分を抽出したものですが、日本で「フルスペクトラム」と呼ばれて流通しているものは、あえてブロードスペクトラムという表記を避けているとも捉えられますから「CBD以外にも何らかの良いと思われる成分が入っているかもしれない」程度の認識で良いと思います。
そのうち表記も統一されるでしょう。
ということで、
曖昧になっている本物の「フルスペクトラム」をご存知ですか?
の説明を終わります。
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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ