"イソプレンを構成単位とする炭化水素で、植物や昆虫、菌類、細菌などによって作り出される生体物質である"
Wikipediaより引用
参考:Wikipedia | テルペンとは (2023/10/6閲覧)
一般的に鎮痛作用があると考えられている有名なテルペンは以下の通りです。
ハーバルな香りを持つミルセンは、睡眠を増強させ、運動弛緩効果を示し、抗不安作用、抗酸化作用、抗老化作用、抗炎症作用に加えて、鎮痛効果があると言われている成分です。
松葉のような清涼感とウッディーな香りを持つピネンは胃の保護作用、抗不安作用、抗酸化作用、抗菌作用、抗がん特性があると言われ、鎮痛作用もあると考えられてい流成分です。
ラベンダーなどに含まれる甘いフローラルな香りのリナロールは、抗炎症、抗がん、抗高脂血症、抗菌、抗不安、抗うつ、神経保護に加えて鎮痛作用があると言われている成分です。
柑橘系フルーツに含まれるリモネンはシトラスの香りの元となっており、抗炎症、抗酸化、抗がん、抗糖尿病、抗菌、胃保護などの効果があり、こちらも鎮痛作用があると言われている成分です。
参考:
この論文はカンナビサティバに含まれるテルペン類の効果と治療への応用の可能性を調査することでした。
驚くことに、以下の4つのテルペンはマウスにおいて、カンナビノイドの作用を模倣していることを示すことを発見したそうです。
α-フムレン
β-ピネン
リナロール
ゲラニオール
テトラドは、運動能力低下、低体温、強硬症、および鎮痛を特徴とし、これら 4 つの表現型は、典型的なカンナビノイドであるデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール (THC) に代表される CB1 アゴニストの急性投与によって誘発されます。
Cannabinoid-Induced Tetrad in Miceより引用
つまり、「一般的にTHCを摂取したらこうなるよね」という状態を4つの行動で測ることができる、ということです。
これらの行動はカンナビノイド活性の指標とされ、中枢神経系に対するカンナビノイドの影響を理解するために使用されています。
カンナビノイド四分子は通常、次の 4 つの動作で構成されます。
低運動量とは、運動活動または移動運動の低下を指します。カンナビノイドに曝露された動物は、活動性が低下したり、動きが低下したりする可能性があります。
カンナビノイドは体温の低下を引き起こし、体温の低下を特徴とする低体温症を引き起こす可能性があります。
カタレプシーには、筋肉の硬直または不動の状態が含まれます。カンナビノイド誘発性カタレプシーでは、動物が長期間固定姿勢を保つことになります。
これは、カンナビノイドによって誘発される痛みまたは鎮痛に対する感受性の低下を指します。カンナビノイドで治療された動物は、痛みを伴う刺激に対する反応性が低下する可能性があります。
これら4つの挙動は実験室環境で観察され、エンドカンナビノイド系および中枢神経系に対するカンナビノイドの薬理学的効果を評価するためのマーカーとして機能しているようです。
そして、今回の研究では先ほどご紹介した4種類のテルペンが、この4つの行動のうち抗侵害受容以外の3つの作用が現れたと言っているのです。
更に、WIN55,212-2という合成カンナビノイド(THC様の効果を発揮)と同時にこれらのテルペンを使用した場合、すべてのテルペンで抗侵害受容、つまり鎮痛特性を強化したことがわかったため、アントラージュ効果を支持する、という結論に至ったということです。
ということで、
の説明を終わります。
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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ