Cannabinoid Magazine

大麻はなぜ日本では違法なの?では大麻由来の成分は?

2023年7月16日

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

大麻由来の成分への規制は抽出方法と成分そのものへの規制の2種類

大麻に関する規制は2種類あり、「大麻取締法」と「麻薬及び向精神薬取締法」です。

大麻取締法で違法とされているのはこんなこと

"第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。"

CBDやCBN、CBGなど大麻から抽出される成分は、成熟した大麻草の茎と種子からでなくてはならならず、これは俗に「部位規制」と呼ばれています。
バッズ
このようなバッズと呼ばれる部分から抽出されたものは未だ違法です。
 
 
カンナビノイドの抽出可能な量はバッズからと、茎と種子からでは雲泥の差があり、バッズから抽出される量の方が圧倒的に多いです。
 
 
そのためカンナビノイドを安価に消費者に提供するためにはこの部位規制を撤廃すべきではと厚生労働省で話し合われています[1]

麻薬及び向精神薬取締法で違法とされているのはこんなこと

通称「麻向法」では主に成分について規制されており、俗に「成分規制」と呼ばれています。

"第二条 この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。 一 麻薬 別表第一に掲げる物をいう。"

別表第一に掲げるものが麻薬。
 
別表第一とは、

"別表第一(第二条関係) 七十五 前各号に掲げる物と同種の濫用のおそれがあり、かつ、同種の有害作用がある物であつて、政令で定めるもの"

政令[2] によって麻薬と指定されている物質は2021年12月22日時点で147種類、一覧表になっています。
 
 
この中で大麻由来の成分は60〜65番目、デルタ6a(7)、6a(10a)、7、8、9、10テトラヒドロカンナビノールの6種類です。
 
 
なお、この麻向法の適用範囲は「合成された成分」であることです。

何を基準に指定薬物とされるのか?

それは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」通称「薬機法」に記されています。
 

"第二条15項 この法律で「指定薬物」とは、中枢神経系の興奮若しくは抑制又は幻覚の作用(当該作用の維持又は強化の作用を含む。以下「精神毒性」という。)を有する蓋然性が高く、かつ、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがある物(大麻取締法(昭和二十三年法律第百二十四号)に規定する大麻、覚醒剤取締法(昭和二十六年法律第二百五十二号)に規定する覚醒剤、麻薬及び向精神薬取締法(昭和二十八年法律第十四号)に規定する麻薬及び向精神薬並びにあへん法(昭和二十九年法律第七十一号)に規定するあへん及びけしがらを除く。)として、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう。"

この中の「蓋然性が高い」とは高い確率でそうなるであろうという意味です。
 
 
中枢神経系の興奮もしくは抑制、幻覚の作用がある確率が高い成分は規制がかかる、つまり使用してはダメだということになるわけです。
 
 
ヘキサハイドロカンナビノール、通称HHCという物質は2021年末頃から市場に出回っていましたが、2022年3月17日以降は薬機法上指定薬物となっています。

中枢神経系への影響がある違法な物質とは?

わたしたちは身体の中にCB1とCB2という受容体を持っています。
 
 
CB1という受容体は主に中枢神経系に多く点在するため、この受容体に働きかける物質は向精神作用があると言われています。俗に言う「キマる」という状態です。
 
 
具体的な作用などはこちらに詳しく記してありますので合わせてご覧ください⇩
麻向法で禁止されているTHCはこのCB1への働きかけが強い事で知られています。
 
 
つまり、様々な成分を日本の法律に照らし合わせてみると、CB1に強く働きかける物質は違法と見做される可能性が高いという事です。

違法となるまでの期間は?

数年前に「脱法ドラッグ」が巷で大流行したことは記憶に新しいことでしょう。
 
 
規制薬物とは異なるが似た構造や作用を持つ新たな成分を総称してこう呼ばれました。
 
 
輸入された新成分がマーケットに放出され、人々が摂取し、流行り、一部の人間が酩酊状態で事件や事故を起こし、原因が特定の物質であるとわかり、研究機関が分子構造を解明し規制をかけてゆく。
 
 
この一連の流れは通常半年〜1年近くかかると想定されます。
 
 
なぜなら規制がかかるまでには厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴き、審議をし、指定薬物とするというプロセスを経るからです。
 
 
実際、脱法ドラッグについて話し合われた文書[1]を見ると、提言案の取りまとめまでにかかった期間は全部で6回、約8ヶ月間かかっています。
 
 
このことからわかることは、一度輸入出来てしまった成分は長期に渡り国内の市場に出回るので、誰でもアクセス出来る環境になる、つまり、未成年者も手軽に摂取出来る可能性が非常に高くなるという事です。

新しい成分の使用には細心の注意を!

新しい成分が輸入されると、政府が認知し、「それゼッタイダメなヤツ」、となるまでにはかなりの時間を要するため知識の無いユーザーが新成分にアクセスする機会が増えます。
 
 
THCには視覚処理に影響を及ぼす可能性[1]がありますが、仮に新成分がTHCと同等の効果を持つものであった場合、こんなシーンが想像できます。
 
 
何も知らない初心者ユーザーが電子タバコと同じ様な感覚で運転中に摂取し、初めての体感に戸惑い、パニックになり通園中の園児の列や信号待ちの人々に突っ込む。
 
 
新しい成分の使用には細心の注意を払う必要があると思いませんか。

違法カンナビノイドはどれ?

ここまでのことを踏まえて以下のカンナビノイドを見てみましょう。
 
 
CBD、CBG、CBN、CBT、CBC、CBL、CBDV、THCV、HHCP、THCB、THCH、HHCPO、THCPO、HHC、THC、THCP、HHCO、THCO
 
 
2023年7月時点では赤字のみ違法成分です。オレンジは精神活性作用があるとされている成分で青字は精神活性は微弱か無しと考えられているものです。

過渡期にあるカンナビノイド市場

アメリカにおける大麻市場の急速な拡大に伴い、様々なカンナビノイドが日々抽出、合成、生成されています。
 
 
そのため、日本の大麻取締法と、麻向法に当てはまらず合法とみなされている成分も今後多く輸入されることでしょう。
 
 
過渡期にあるカンナビノイド市場では、ユーザーのみならず、販売元も知識が乏しい印象を受けます。しかし小売店の数は爆発的に増えており、レッドオーシャン化するにつれて激しい市場競争が繰り広げられ、体感至上主義的な発想で商品開発が行われがちです。
 
 
実際、CBDにはじまり、CBG、2021年中旬頃はCBN、2021年末から2022年3月まではHHC、2023年中旬の現在はTHCHが大流行しています。
 
 
CBNの精神作用は微弱か無しと言われていますが、HHCはΔ9THCの0.7倍程度、THCHは10~15倍です。
 
 
このTHCHが50%を超える高濃度で含まれているリキッドを「ハイエンド」と銘打って高額で販売している業者なども見受けられます。

まとめ

わたしはTHCは否定しません。
 
 
何故なら医療的に必要な人にとっては必要なのでしょうし、実際アメリカでは2018年の段階で人口の約10%、約200万人もの人がその恩恵を受けています[1]
 
 
ただ、日本ではまだダメなんです。
 
 
そしてTHC様の向精神作用のある成分入りのVAPEカートリッジの効果を怖いと感じる人は確実にいると思います。
 
 
そのため、知識の無い新しいカンナビノイド含有製品の購入や使用には十分注意していただきたいです。
 
 
くれぐれも「キマった」状態で運転などをして、他人の人生、自分の人生を終わらせる事にならないよう切に願うばかりです。
 
 
ということで、

大麻はなぜ日本では違法なの?では大麻由来の成分は?

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

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中の人

Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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