Cannabinoid Magazine

塗るCBDの科学を解き明かす!癒しのメカニズムとは?

2023年10月20日
「CBDって塗って何にいいの?
「塗るCBDとは?
 
 
「皮膚細胞に存在する受容体を紹介」
 
 
「皮膚細胞の受容体とカンナビノイドの働きとは」

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

はじめに

わたしの祖母は幼少期、山間部育ちの曽祖母から、伝統的な民間療法として様々な植物を用いた治療を施されてきたそうです。
 
 
「海から帰った後の日焼けの肌にはアロエが良いのだ」と、青臭いヌルヌルとしたアロエを背中じゅうに塗りたくられたり、「転んだ傷にはこの葉が良いのだ」と、100匹分のカメムシを一度に潰したような臭いのする草を膝に貼られたりした、と話してたことを覚えています。
 
 
曽祖母にとっては、実体験に基づく化学製剤を用いない最適な治療法だったのでしょう。でもこのように、「ある植物を肌に塗ると魔法の効果が期待出来る」というお話しは、日々新たな医薬品が開発される現代では、あまり耳にしませんよね。
 
 
そこで本日は、植物由来のカンナビノイドが皮膚にもたらす魔法の効果、皮膚科学とカンナビノイドについてお話を進めていきたいと思います。
 
 
中でも研究数が多く、潜在的な治療効果で人気を博している「塗るCBD」の背後にある科学を掘り下げて、その治癒メカニズムの世界を少しだけ覗いてみましょう。

塗るCBDとは?

塗るCBD、CBD外用剤とは、カンナビス・サティバ植物由来の非精神活性化合物である、CBDが配合されている、ローション、バーム、軟膏、クリーム、オイルなどを指します。
 
 
CBD外用剤は皮膚に直接塗布するものなので、エディブルやベイプとは異なり、血流に乗って全身に行き渡るわけではありません。代わりに、不快感を感じる特定の部位をターゲットにすることで、局所的な緩和をもたらします。
 
 
なぜCBDによってそのような効果がもたらされるのかは、皮膚組織を詳しく見てみると、少しだけ理解を深めることができます。

皮膚とCBDの関わり合いかた

皮膚は人体最大の臓器と言われており、複雑な構造で独自のエンドカンナビノイド系を含んでいます。
 
 
つまり、皮膚にはCBDなどのカンナビノイドを吸収して相互作用する能力があるということです。そのためCBD外用剤を塗布すると、塗布した箇所のエンドカンナビノイド系と作用をして治療効果をもたらす可能性があると言われているんですね。
 
 
そして、スキンケアから疼痛管理まで、ホリスティック(全体的)なアプローチを提供するために、エッセンシャルオイル、ハーブ、その他のカンナビノイドなどと組み合わせることが良いのだと言われています。

CBDはどのように皮膚から吸収されるのか?

皮膚のエンドカンナビノイドシステムは様々な機能に関わっていて、細胞の分化の調節、成長や生存、炎症、免疫反応、痛覚や不快感のキャッチ、育毛など多岐にわたって影響を及ぼします。
 
 
つまり、CBDなどのカンナビノイドを局所的に使用することは潜在的に、美肌力の底上げだけでなく、ニキビ肌の悩みからも解放され、痛みなどにも効果がある可能性があるということです。
 
 
そこで、わたしたちが皮膚に持つECS(エンドカンナビノイドシステム)ではどのようなことが行われているかをサラッと眺めてみましょう。

CB1受容体

カンナビノイドの摂取経路で、最も多くの人が取り入れているのは食べるか吸うかという方法ですよね。このように経口か吸入で摂取したカンナビノイドがCB1という受容体に結合すると、精神作用が発現する、いわゆる”キマる”と言われています。
 
 
しかし、皮膚に関してはそうではなく、CB1を活性化すると、ケラチノサイトと呼ばれる角化細胞で炎症を起こすタンパク質が作られるのを止める働きをするため、皮膚バリアを保護すると言われています。

CB2受容体

経口、吸入の場合、カンナビノイドがこのCB2受容体に結合すると、精神作用無しに健康に寄与出来る効果を発揮すると言われています。
 
 
皮膚におけるCB2受容体の活性化は、抗炎症作用を発揮するようです。
 
 
と、皮膚におけるCB1、CB2という最も有名な受容体について簡単にご説明ましたが、ヒトの皮膚に存在する受容体はこれだけではありません。他にはどのような受容体がどの部分に発現しているのかを見てみましょう。

皮膚細胞の受容体分布図

皮膚細胞の受容体を可視化したとてもわかりやすい図を筆者が作成しなおしたものが以下です。
皮膚 ニキビ CBD なぜ ライフラックス

代表的なカンナビノイドが刺激するのはどこ?

各カンナビノイドが活性化すると言われている部分の一部をご紹介します。

CBD

TRPV2,3、PPARγ、5-HT1Aを活性化。
ストレスによる酸化と皮膚の老化を抑制する。

CBG

a2アドレナリン受容体を活性化
細胞の分化と増殖を抑制することができるため、損傷した組織の修復などが期待できる可能性がある。

CBC

TRPA1チャネルを最も強力に活性化。CB2を活性化。
抗炎症作用を発揮する可能性がある。

CBN

CB1, CB2を弱く活性化。
弱く皮膚バリアの保護と、抗炎症作用を発揮する可能性がある。

CBD外用剤の潜在的な利点

ここまでで、ヒトの皮膚組織にはどのような受容体が存在しているのか、また、各カンナビノイドがこれらの受容体に働きかけを行うことでどのような効果が潜在的に期待出来るのかについてご説明してきました。
 
 
これらカンナビノイドの中でも最も研究の数が多いCBDは、抗炎症作用がある可能性が示唆されています。このことから、CBD外用製品は、にきび、乾癬、さらには疼痛管理のような症状に対する以下のような有望な候補となるかもしれません。

健やかなお肌の健康を維持

「CBDが皮膚の酸化で荒れたお肌をケア。環境ストレスからお肌も優しく守ります。」

疼痛管理

「しつこい腰痛、覚えていますか?なぜCBDをもっと早く試さなかったのかと不思議に思うほどです!」

抗炎症(赤み、腫れ)

「悩んでいるなら、CBDがお肌の味方になってくれるかもしれません。CBDで、肌の悩みを和らげて過去の自分とお別れしよう。」

まとめ

CBD外用薬など、カンナビノイド局所使用の科学はまだ発展途上であり、その効能の全容を決定的に理解するためにはさらなる研究が必要です。
 
 
しかし、このレビューを含めてこれまでの証拠は、スキンケアや疼痛管理におけるCBD配合製品の有望な未来を示しています。
 
 
自然由来のカンナビノイドが、現在市場に出回っている多くの合成製品にとって代わる未来もそう遠くはないのかもしれません。
 
 
激動のカンナビノイド市場に取り残されないよう、今後もこのような情報発信をしていきます。記事がイイネと思っていただけたらLifeLUXのXアカウントのフォロー、RP、いいねをどうぞよろしくお願いします。

ということで、

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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