Cannabinoid Magazine

フムレンとは?:大麻の香りと効果を形成する神秘的なテルペンを探る

2023年9月6日
「フムレンとは何ですか?という質問に答えたい
「フムレンとは?歴史的使用とその効果に迫る
 
 
「フムレンが持つ香りの特徴を知ってCoAから推測できる?」
 
 
「フムレンの人体への影響とアントラージュ効果」

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

はじめに

Vapeカートリッジに含まれるテルペンは、大きく「植物由来」と「ヘンプ由来」の2種類に分類することができます。
 
 
前者は植物から抽出されて、さまざまな香りを模倣するべくブレンドされますが、後者はヘンプからダイレクトに抽出されます。
 
 
ヘンプ由来の中でも「ライブレジン」というテルペンは、冷凍されたフレッシュヘンプから抽出されるため、ストレインが持つ香りを忠実に再現できていることが多く、テルペンが入っている瓶のキャップを開けた途端に周囲を確認してしまいそうになるものなどもあります。
 
 
本日は、これら大麻の香りの中の一つ、フムレンというテルペンに焦点を当てて、お話を進めていきたいと思います。
 
 
フムレンの魅力的な世界にダイブし、その起源、香りへの影響や、わたしたちヒトの健康にどのように役立つのかまで深く掘り下げていきます。

フムレンとは?

フムレンとは、かつてはαカリオフィレンと呼ばれていた揮発性のセスキテルペンです。βカリオフィレンと共に、バジルやセージ、クローブなどにも多く含まれています。

 
 
麻や大麻に独特の香りを与える化合物の一つで、土のような、木のような香りを持つと言われています。フムレンはビールのホップにも含まれていて、ビールの香りに影響を与えると言われています。
 
 
クラフトビール醸造者の間ではフムレン:カリオフィレンの割合が3 :1以上のものが良い香りであると考えられているようです。

フムレンの歴史的な使用とその効果

近年の大麻ブームのはるか以前から、フムレンは伝統的な医療行為に使用されていました。
 
 
フムレンはホップやバジル以外、高麗人参にも多く含まれています。
 
 
高麗人参は、”中国で2000年以上昔から伝わる本草書「神農本草経」に、代表的な上薬として収載”されており、抗炎症作用があることなどから、フムレンというテルペンが、太古の昔からわたしたち人間の健康を、長きに渡って支えてきたことがよくわかります。

フムレンの香りの特徴

「フムレンとは?」という問いを更に理解するためには、その香りの特徴を掘り下げる必要がありそうです。
 
 
このテルペンは、デススターや、ガール・スカウト・クッキーズなど、ある種の大麻ストレインに、スパイシーでハーバルな香りを与え、湿った土や、木といったナチュラルな香りも含むことが特徴です。
 
 
香りの特徴を知っていれば、GC/MS(どの成分がどの程度入っているかを調べる質量分析法)を用いて測定されたテルペンプロファイル(含有成分表)を見て、仮にフムレンの含有量が多かった場合は、事前に香りをある程度想像できるようになるのではないでしょうか。

フムレンの人体への影響

実は、複雑な香りだけでなく、フムレンには様々な治療効果も期待されているのです。

抗炎症作用

まず、2009年の動物実験では、経口またはエアロゾルによって投与されたαフムレンが、顕著な抗炎症特性を示したと言われています。

食欲抑制効果

多くの海外のウェブサイト上では、フムレンは食欲抑制効果があると言われていたのですが、研究結果などは見つけることができませんでした。
 
あるサイトでは「フムレンがTHCV同様の働きをすることは医療大麻コミュニティ全体、特に試験ラボで広く認められている」と言われていたことから、研究者の間では有名な話なのかもしれません。

抗癌作用

これはいくつかの研究結果がありました。、2019年の研究では、肝細胞癌の抑制効果、2016年の研究では腸がん細胞に対して抗増殖作用、同じく2019年の研究でも結腸癌細胞株に対して抗増殖作用を増強したと言われていました。

アントラージュ効果におけるフムレンの役割

フムレンにはさまざまな効果や香りがあることをご説明してきましたが、フムレンは大麻植物の中で単独で作用しているわけではありません。他の化合物と相乗的に作用し、大麻全体としての治療効果を高める、いわゆる「アントラージュ効果」に寄与すると言われています。
 
 
余談ですが、2020年のジャーナルに掲載された「アントラージュ効果を擁護する」という記事内の予備試験結果ではαフムレンはCB1受容体に結合して作用すると言われていました。

まとめ

フムレンが持つさまざまな特徴と役割は、植物において必要不可欠な化合物であることがわかりました。
 
 
大麻植物にフォーカスすると、特定のストレイン(菌株)が持つ香り、風味、潜在的な治療特性に対するフムレンの貢献はかなり大きいと言えるでしょう。
 
 
今回の記事を読んだ方が、誰かから「フムレンとは何?」と聞かれたときに、その答えを知るだけでなく、多面的な性質まで理解して説明できるようになっていただければ幸いです。

ということで、

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

内容が面白いと思っていただけたらSNSの運用が苦手なわたしの代わりに記事をシェアしていただけるとアクセス数が増えるため運営の励みになります。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

Twitter
Pinterest
Reddit

この記事に関連する記事

サイト内検索

サイトの管理者

中の人

中の人

Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

一番読まれている記事