Cannabinoid Magazine

ヘッドハイ・ボディハイとは?を読み解く究極のガイド

2023年10月19日
「頭に効くのがヘッドハイ、首から下に効くのがボディハイでしょ?」
「 ハイを深掘り
 
 
「ヘッドハイとボディハイの詳細」
 
 
「一般的なカンナビノイドはどこに分類されるか?」

目次

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はじめに

2021年、CBNが日本に初めて上陸した時、当時のTwitter上では、「えっ?これ本物?」「解禁されるまでこれで十分じゃね?」など、驚きで溢れかえっていました。中にはその顕著な感覚から規制を懸念し、大ロットでの購入を躊躇う者や、在庫処理に焦る者、1g ¥15,000という驚異の価格でアイソレートを販売する者など、小さなコミュニティは活況を呈していたと言っても過言ではありません。
 
 
CBNは一般的に、精神活性作用は無いか、あったとしても微弱と言われる程度なのですが、それまでCBDやCBGしか選択肢がなかったユーザーには驚きの効果だったのでしょう。
 
 
しかしその数ヶ月後、HHCという強い精神作用を伴う化学合成物質の輸入に成功した者が現れた事を皮切りに、2023年の現在に至るまで、CBNとは比べ物にならないほど強い精神活性作用のある化学合成物質がメインストリームとなり、今やあれだけ盛り上がっていたCBNは「ウェルネス」や「ナチュラル系」などと呼ばれ、CBDと同列で考えられているのは非常に面白い現象です。
 
 
さて、ここでふとした疑問が。CBNはヘッドハイ、ボディハイどちらなのでしょうか?2021年時点では「本物と間違える」や、「頭部への心地よい圧がある」などと言われていたことを考えるとヘッドハイなのでしょうか?それとも2023年にはウェルネス分野にカテゴライズされ、「眠くなる」「リラックス」などと言われていることを考えるとボディハイなのでしょうか?
 
 
そこで本日は、ヘッドハイとボディハイについて詳しく掘り下げながらCBD、CBG、CBNはどちらに分類されるのかについて探ってみたいと思います。

ハイとは何か?

大麻のみならず、国内に流通するTHC様の効果を発揮する、水素化系やアセチル化系などの化学合成物質を摂取すると「ハイになる」ことはご存知の通りであると思います。
 
 
しかし「ハイ」と一言で言っても、雪の結晶のように、2つとして同じハイはありません。なぜなら、これはわたしたちヒトや生物が感じる感覚のため、人にもモノにも環境にも影響を受けるからです。
 
 
Wikipedia[1]によると「ハイ」とは、”薬物やその他の物質で自分を酔わせること”だそうで、2018年のイタリアのシエナ大学で1685名の生徒と対象としておこなわれた調査[2]で12%の学生が「ハイになるためにワインを飲む」と答えたように、アルコールの影響でも「ハイ」になるのです。

カンナビスハイの特徴とは

「カンナビスハイ」とは、大麻を摂取した後に経験する心と体の感覚が変化した状態のことです。
 
 
英語ではGet stonedなどと呼ばれ、文字通り石になるように動けなくなってしまうため、カンナビスハイの特徴の一つを取ってこのように表現されることもあります。
 
 
一般的に、ハイは大麻植物に含まれる精神活性作用のあるTHCによって引き起こされます。THCが体内に入り、身体中に存在する受容体に働きかけることで、様々な体験が巻き起こるのです。中でもハイを引き起こすのはCB1という受容体に物質が働きかけることで、THCにその作用があることは有名です。
 
 
アメリカの国立衛生研究所の情報[1]によるとカンナビスハイには以下のような状態が含まれるようです。
 
 
感覚の変化(例えば、より明るい色が見える)
 
変化した時間感覚
 
気分の変化
 
体の動きの障害
 
思考と問題解決の困難
 
記憶障害
 
幻覚(高用量摂取時)
 
妄想(高用量摂取時)
 
精神病(強力なマリファナを定期的に使用するとリスクが最も高くなる)

ハイによる心理的影響

Wikipedia[1]によるとハイによる心理的な影響は以下のとおりです。
 
 
リラクゼーション
 
ストレス軽減
 
ユーモアや音楽を含む芸術の鑑賞力の増加
 
陽気さ
 
メタ認知と内省
 
回想(エピソード記憶)の強化
 
官能性
 
感覚意識
 
性欲
 
創造性の増加
 
抽象的または哲学的思考
 
線形記憶の破壊
 
被害妄想
 
不安

参考:

[1] Wikipedia | Effects of cannabis (2023/10/13閲覧)

ヘッドハイとボディハイの特徴

ヘッドハイやボディハイは特に定義があるわけではなく、「一般的にこのような状態の時はこうだ」という主観的感覚をカテゴライズしたもののようです。
 
 
そこで、この感覚を調べるためにGoogleで検索をかけ、出てきた上位9つのサイト内で言われているヘッドハイ、ボディハイの特徴的な状態を以下にまとめました。
 
 
棒線グラフが表すのは、9つのサイトの中で幾つのサイトがその状態を説明してたかという数です。高い方が多くのサイトで説明されており、低い方がほとんどのサイトで説明されていなかった、ということです。

ヘッドハイの特徴

ヘッドハイ 特徴 ライフラックス

ボディハイの特徴

ボディハイ 特徴 ライフラックス

参考:

[1] Planet 13 | The Differences Between a Head High and a Body High
 
[2] Quality Roots | What’s a Head High vs Body High?
 
[3] mango cannabis | THE BIG DIFFERENCE BETWEEN A HEAD HIGH AND A BODY HIGH
 
[4] The OZ store | Head High Vs Body High
 
[5] From the earth | What Is the Difference Between a Head High and a Body High?
 
[6] all greens dispensary | THE CANNABIS USER’S GUIDE TO HEAD HIGHS AND BODY HIGHS
 
[7] Herb | 4 Ways To Tell The Difference Between A Mind High & Body High
 
[8] Healthing.ca | How to tell the difference between a mind and a body high
 
[9] Canna Provisions | Head High vs Body High

ヘッドハイを理解:ヘッドハイの特徴とは

ヘッドハイ、それは主に心で感じる感覚を指し、精神活性効果のある物質が精神、感情に与える影響をヘッドハイと呼ぶようです。

精神的効果

ヘッドハイは、創造性の高まりや、多幸感、高揚した気分を伴うことがあります。インスピレーションが湧いたり、深い思索にふけったり、それがヘッドハイの典型的な状態です。

感覚的知覚

ヘッドハイは、感覚的知覚が高まるとも言えます。音楽がより豊かに聞こえたり色がより鮮やかに見えたり、人によっては時間がゆっくり流れるように感じたりします。例えるなら生活のボリュームノブを少し上げるようなものです。

株による違い

サティバ株に多く見受けられる作用であると先ほどの9つ中4つのサイトで言われており、その他4つは株による違いは説明せず、1つはインディカでもサティバでもヘッドハイを感じるものもあると言われていました。

ボディハイの深化:ボディハイの特徴とは

逆に、ボディハイは身体的な感覚がすべてです。体全体を温かく包み込むような感覚で、人によっては手足が軽く感じることもあります。身体的な深いリラクゼーションなど、物理的に感じるものがボディハイだと考えられています。

抽象的な身体感覚

ボディハイの体験は、つま先や指から内側に向かうピリピリした感覚があると報告されます。または身体が波を打つような感覚で、その波は渦のようでもあり龍が天に昇るようなうねりを体内で感じるようなものだとも言われています。

身体全体の感覚

リラックスや重圧のような鎮静効果が特徴です。ボディハイは、雲の上に浮かんでいるような、あるいはソファに心地よく沈んでいるような感覚になると報告されています。例えるならヘッドハイとは対照的に、生活のボリュームノブを下げるようなものです。

株による違い

先ほどの9つのサイト中5つのサイトで、ボディハイを引き起こすのは、インディカ株に多く見受けられる作用であると言われており、その他3つは株による違いは言及せず、1つはインディカでもサティバでもボディハイを感じると言われていました。

カンナビスの影響による感覚を分類分け

これまでの情報をまとめて、先ほどご紹介したカンナビスハイとその心理的な影響を書き出し、それぞれヘッドハイ、ボディハイのどちらに分類されるかを表にしたものが以下です。
 

ヘッド

ハイ

ボディ

ハイ

感覚の変化 
変化した時間感覚 
気分の変化 
思考と問題解決の困難 
ストレス軽減 
ユーモアや音楽を含む芸術の鑑賞力の増加
 
陽気さ
 
メタ認知と内省
 
回想(エピソード記憶)の強化
 
感覚意識
 
創造性の増加
 
抽象的または哲学的思考
 
体の動きの障害
 
リラクゼーション
 
官能的/性欲
 

CBD、CBG、CBNはハイを引き起こすのか

ヒトが持つ受容体のうち、CB1という受容体に結合して作用する物質がハイにさせると言われていることから、それぞれがCB1へどのように働きかけるのかを2017年の研究から抜き出してみました。
 CB1受容体に対して
CBD
弱いアンタゴニスト
CBG
弱いパーシャルアゴニスト
CBN
アゴニスト

アゴニスト、アンタゴニスト、パーシャルアゴニストとは

"薬物受容体と相互作用して全活性の細胞内シグナル伝達を引き起こす物質をアゴニスト(作動剤),アゴニストと拮抗的に作用してその作用を減弱させる物質をアンタゴニスト(拮抗剤)とよぶ.アンタゴニストのうち,受容体に作用して,弱いながら部分活性を発現させる物質をパーシャルアゴニストとよぶ"

一見、CBDはハイは引き起こさず、CBGは微弱、CBNはハイを引き起こす、というように見えますが、全て程度はかなり小さいと言われており、一般的にCBD、CBGはハイは引き起こさず、CBNは仮にハイを引き起こすとしても微弱と言われているのです。

CBD、CBG、CBNはボディハイなのかヘッドハイなのか

次に、ボディハイとヘッドハイを4つの区分に分けてみました。
ヘッドボディ

精神活性

(ハイ)

非精神活性
CBD、CBG、CBNそれぞれ程度はあれど、顕著であるのは頭部で感じる圧のような感覚ではないでしょうか。
 
 
「頭部」で感じるため、つい「ヘッド」と思いがちですが、思考や感情的に影響を及ぼさず、物理的に体で感じるだけであるなら、これらの圧は「ボディ」に分類される可能性があります。
 
 
そして、CBNが微弱なハイを引き起こすと仮定し、THCと並べると以下のようになります。
 ヘッドボディ

精神

活性

(ハイ)

非精神

活性

CBD× ×
CBG × ×
CBN
THC×

まとめ

ヘッドハイとは精神面や心理面の兆候を指し、ボディハイは身体面の兆候を指す言葉です。
 
 
少なくても頭部で感じる”圧”のような感覚のみで、多幸感や高揚感など精神や心への影響を感じないものでかつ、精神活性作用を伴わないCBDやCBGなどの物質を摂取した場合の感覚はヘッドハイでもボディハイでも無いのでしょう。
 
 
しかし、ヘッドハイ、ボディハイ共にこれといった決まりがあるわけでは無く、多くの人が感じているであろう感覚をざっくりと大きく分けた、というものですから、人によってはCBNをヘッドハイがあると感じたり、ボディハイがあると感じるケースも考えられなくもありません。
 
 
各カンナビノイドの仕組みや言葉の意味などがわかるようになると、自身の体験などをより詳細に言語化できるようになるかもしれません。
 
 
このようなカンナビノイドにまつわる知識などを週4~5回程度配信しています。記事がいいねと思っていただけたらLifeLUXのXアカウントのフォロー、RP、いいねをお願いします。

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

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