Cannabinoid Magazine

ついにCBNと睡眠の秘密を解き明かすことができるのか?

2023年9月9日
「CBNってよく眠れる・・・・のか?
「CBNの研究は増えてきている
 
 
「CBNの研究に選ばれた20人とは」
 
 
「CBNの研究で現在までにわかっていることとは?」

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

はじめに

これまで何世紀にもわたり、「CBNと睡眠」の議論は逸話的であるとされてきました。
 
 
逸話の元となったストーリーは「机の奥にむき出しでしまわれていた大麻バッズを吸った人々が口々に眠くなったと伝えた」というものです。そもそもCBNはTHCが熱、紫外線、酸素に晒されることで生成されるため、この「逸話」と「CBNの生成プロセス」が組み合わさって、CBN=睡眠に効果ありと言われるようになったのでしょう。
 
 
しかしこれが逸話では無い可能性を探るべく、オーストラリアのシドニー大学とウールコック医学研究所が共同研究を行っているのです。
 
 
新たな研究ベンチャーは、昨今の不眠症や睡眠障害の増加に伴い、CBNの治療可能性を掘り下げようとしているのです。
 
 
その、注目を集めている研究は「カンナビノール(CBN;30mgと300mg)の不眠症における睡眠と翌日の機能への影響(’CUPID’研究)」と題されており、このマイルストーン的な研究は、カンナビノールの様々な用量が不眠症を抱えるヒトの睡眠に与える影響と、翌日の機能性への影響を調べるものでした。
 
 
本日はこの研究をサラッとご説明したいと思います。

カンナビノールの科学

カンナビノール、通称CBNは、大麻に含まれる主要な精神活性化合物であるTHCの酸化から得られる生成物です。
 
 
THCとは異なり、カンナビノールの精神作用は圧倒的に穏やかで、精神作用が無いとされている情報も多数存在するほどですから、「気にならない程度」と思っていただいて構わないと思います。
 
 
「CBNと睡眠」の関係が逸話的であるとはいえ、過去5年の間で、「CBNと睡眠」に関する研究の数が徐々に増えてきていることは事実で、この事は、CBNという化合物がヒトの自然な睡眠パターンとどのように相互作用するかを理解しようとする動きが高まっていると言えるでしょう。

CUPID研究-方法論とデザイン

イザベル・ラベンダーという医学博士候補生(2023/9/8時点)主導で行われたこの研究は、臨床医が不眠症と診断した20人を対象として行われました。
 
 
彼らに、CBN30mgと300mg、プラセボ(偽薬)をランダムに3日間毎夜投与し、その睡眠と翌日の影響について詳しく調査されたようです。
 
 
それぞれ、入眠後の覚醒や、翌日の影響を模擬運転パフォーマンス(おそらく教習所などにある運転練習用機械のようなものを使用)、主観的な影響などがテストされています。
 
 
つまり、CBN単体が本当に睡眠に影響があるかどうかを明らかにすることを意図していることがよくわかります。

潜在的な成果と利益

CBNが睡眠に良い影響を与えると仮定すると、不眠症治療に対するアプローチに革命をもたらす可能性があります。なぜなら、従来の薬物療法は確かに効果的ではあるようですが、翌日の機能性に影響を及ぼす副作用を伴うことが多いからです。
 
 
次の日にまで眠気が残る強い睡眠薬などとは異なり、CBNはこれらの副作用は無いように見受けられますので、より良い代替方法となり得るかもしれません。
 
 
この研究の成果が大いに期待されます。

今回の研究内容で言われていること

今回の論文内ではその結果はまだ明らかにされていませんが、いくつか過去のデータなどからCBNに対して言われていることがありました。それは、

CBNはある程度安全かもしれない

研究が行われたオーストラリアでCBNは規制物質ですが、その安全性は過去の人体研究からある程度安全だと推測できると言っています。

過去の研究では最大1200mgのCBNを経口で摂取したものや、最長4週間毎日投与する実験があったそうですが、この実験でも毒性の懸念などはなく、心拍数や血圧、酩酊や姿勢の安定性などのパラメーターに有害な変化は無かったと言います。

CBNの精神作用の低さは安全かもしれない

歴史的な研究ではCB1という受容体に対してはCBNはTHCの1/10程度なのでCBNは精神作用無しに睡眠に使用できる安全な代替品となる可能性があるということが言われています。

CBNは入眠後の覚醒を軽減できる可能性がある

最近発表された前臨床試験に関する学会での発表要旨では、CBNが入眠後の覚醒を軽減できる可能性があると言われていたようです。

CBN単体で睡眠への影響を探る初の研究かもしれない

過去の研究はTHCとCBNなど、その他のカンナビノイドと組み合わせられて調査が行われていましたが、CBN単体での試験は今回が初めてだろう。ということです。

まとめ

今回ご紹介した研究の革新的なところは、CBN単体でヒトへの睡眠効果を探っているというところでした。
 
 
大規模な臨床試験に踏み切るためのCBNの有効性と安全性を示そうとしている今回の研究は、「CBN」と「睡眠」の間に介在する、科学、希望、潜在的な効果の複雑に絡み合った糸を解くための第一歩となる可能性を秘めています。
 
 
わたしたちは新たな発見の、正にギリギリの崖っぷちに今立っています。「CUPID」研究は睡眠療法の未来に有望な光を照らし、この崖から一歩を踏み出せる架け橋となるのでしょうか?
 
 
この研究の成果と、人間生活をより良くしようとする科学の未来に期待が高まっています。

ということで、

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

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中の人

Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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