Cannabinoid Magazine

【H2OアイソレートCBGレビュー】非精神活性のみで効果を高められるか?Part.5 原料テスト

2023年10月25日
「精神活性作用のあるカンナビノイドは使用しない
 
 
「安全性に限りなくこだわる」
 
 
「欠点が無くなるまで作り続ける」
「CBGのポテンシャルとは?」
 
 
「驚きのアイソレートH2O抽出CBGとは?」
 
 
「H2OアイソレートCBGのレビュー」

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

はじめに

CBGに関しては2021年4月頃、CBD製品を色々試していた時に、「アントラージュ効果」という言葉を様々なサイトで目にしたことが知るきっかけとなりました。

 

大抵のサイトで、「アントラージュ効果が効いているからバッチリキマる」などと説明されていたため、一体どのようなことなのかを調べるべく英語でリサーチをかけました。するとすぐに、アントラージュ効果といえばコレ!という最も有名なEthan Russo博士の2011年の論文「Taming THC」[1]を発見したので、内容を読んでみたのです。

 

その中で、CBGはこのように説明されていました。

親となる植物性カンナビノイド化合物であるCBGは、CB1(Ki 440 nM)およびCB2(Ki 337 nM)において比較的弱い部分動作作用を示す。

CB1, CB2受容体とは?各受容体が及ぼす影響とは?

わたしたちの体にはCB1という受容体と、CB2という受容体が存在しています。いわば鍵穴のようなもので、これらの鍵穴に、カンナビノイドがスポッと収まると、各受容体がアクティブになり、ヒトの体の様々な箇所に影響を及ぼすという感じです。

 

CB1は主に脳や神経系に存在し、CB2は主に免疫系に存在するため、CB1が作動すると精神作用が発現します。一方でCB2は精神作用が発現せず、免疫系に影響を与えます。

 

葉物野菜に含まれるβカリオフィレンがCB2に作用することは有名で、「健康になるから積極的に葉物野菜を食べなさい」と言われている所以でもあります。

 

つまり、CB1に作用する成分はキマると言えます。

CBGの受容体への結合度合いをCBD、THCと比べた結果とは?

CB1への結合度合いを見ると、各成分の効果がうっすらと想像できますので、2021年にジャーナルに掲載されたCBGについての論文[1]から、THC、CBG、CBDがそれぞれの結合度合いを表にしたものを簡略化しました。

 

以下のKiという値は、”受容体の50%を占めるのに必要な薬物の濃度(nM)を表します”[2] 。また、nMとはナノモルという単位です。

nMΔ9-THCCBGCBD
CB15.1-80.3(Ki)440-1045(Ki)1458.5-4900(Ki)
CB23.1-75.3(Ki)153.4-1225(Ki)372.4-4200(Ki)

この数字が小さければ小さいほど各受容体への親和性が高いことを表しますので、CBDよりも効果が強く出ると考えていただいて良いと思います。

 

これを踏まえて、冒頭でお伝えした「Taming THC」内の一文をご覧ください。

親となる植物性カンナビノイド化合物であるCBGは、CB1(Ki 440 nM)およびCB2(Ki 337 nM)において比較的弱い部分動作作用を示す。

つまり、CBDよりも圧倒的にCB1に対する親和性が高いため、CBGが含まれていると「アントラージュ効果」でCBDが「キマる」と感じるのでは?と思ったのです。

CBGとは?

CBG(カンナビゲロール)とはCBD(カンナビジオール)、THC(テトラヒドロカンナビノール)と同様に大麻草に含まれる天然成分ですが、その割合は1%程度とほんのわずかしか含まれていません。

 

その理由は、CBGは植物の成長に伴いTHCやCBDに変化してゆくからです。そのため、母なる成分とも呼ばれています。

 

また、CBGはCBDと同様精神活性作用は無いと言われています。

H2OアイソレートCBGとは

MIGOTO CBDというブランドからリリースされている水のみで抽出から精製までされた、化学溶媒を一切介さない完全オーガニックな原料です。

 

このブランドについて詳しくはこちらに記してありますので併せてご覧ください⇩

H2OアイソレートCBGの特徴とは?

H2OアイソレートCBG レビュー ライフラックス

形状はきな粉のようなかなり乾燥したパウダー状で、塊を押すとほろほろと崩れます。

同社のH2OアイソレートCBD(右)と比べると色は全く異なりますが質感はとても似ています。

 

ただし、一点、H2OアイソレートCBDとは全く異なるもう一つの特徴があります。それは香りです。

 

H2OアイソレートCBDは全くの無臭なのですが、驚くことにH2OアイソレートCBGパウダーはしっかりとした麻の香りを感じることができるのです。

 

吸引時にほのかに感じた麻の香り、最初は気のせいだと思っていました。しかし、原料そのものから香ってくるため、確信に変わったのです。

H2OアイソレートCBGを吸ってみた結果とは?

ワックス用のコイルをaris quaserに取り付けて吸引してみました。

まず「1服」を定義します。
 
 
ここでは、パフボタンを押して、5秒吸引後、数秒肺に溜めて吐き出す行為を1服と数えます。
 
 
「1/10」とは、TOPを10とした時のカンナビノイド感を表しています。
13:16
【1服目】0/10
特に何も感じません。
13:19
【2服目】0/10
煙は出ていますが何も感じません。
13:19
【3服目】1/10
首から下、肩の後ろあたりで心なしか違和感があり少しソワソワしてきました。
13:23
【4服目】4/10
首のあたりで感じる温かさが下へ下へ降りてゆく感覚があります。また、吸引開始からここまで少しタイムラグがある事から、キックインが遅いと言えます。
 
なぜかタイプをする手が汗ばんできました。
13:26
【5服目】6/10
明らかに他のカンナビノイドとは異なり、則頭部への影響がほぼありません。首から背中で温かく、広く面でキャッチするようなバズを感じます。
13:32
【6服目】9/10
これは・・・すごい。側頭部へのバズが無いことが、「シャキッとする」と言われる所以かもしれません。何とも言えないワクワクする感じがあります。
13:35
【7服目】10/10
これは感じたことがありません。これまで、非精神活性と呼ばれるカンナビノイドを使用したリキッドで感じる最も強い感覚の主な原因はCBNであると思っていましたが、このH2OアイソレートCBGはCBNの代替としてしっかり成り立つほど強力です。
13:38
【8服目】10/10
先ほど感じた温かみが、じんわりと体の前面から目に回ってくる感覚があります。
 
この後3~4服してみましたが、点で感じるキリキリ感が全く無く、広範囲でその感覚をキャッチしているためTOPが全く感じられません。そのためここで終了します。

H2OアイソレートCBGの吸引感まとめ

巷でCBGが「シャキッとする」と言われるのは理解できます。ぜなら、一般的なCBDやCBNなどで得られる「点で感じる側頭部へのバズ」が全く無いからであろうと推測します。
 
 
ただし、超強力なバズの雲が首の後ろに付いてくるような感覚で、CBNアイソレートと比較しても全く引けを取りません。ただ、感じる箇所が異なるといった印象です。
 
 
また、これまでのどのカンナビノイドよりも思考に影響を与えません。若干目の充血感がありますが、頭部への影響が全く無いため、真の意味でのデイタイムリキッドが作れそうです。むしろ、頭部のバズは全く必要ないと思えるほど十分な感覚を味わえました。
 
 
顕著であったのはこのソワソワ感で、不安とは正反対の何とも言えない高ぶる感覚がありました。
 
 
CBNなどと混ぜて余計な感覚を追加するのが勿体無いと感じるほど個人的には好みの感覚です。
 
 
体全体が温かく汗ばんできましたが、午後に差し掛かり外気温が上昇した影響かもしれません。体温は36.9℃。至って普通でした。

H2OアイソレートCBGの評価

味・匂い
麻が香る 50%
TOPの強さ
強く広い 71%
吸いやすさ
高濃度で微か 80%
総合おすすめ度
期待大 67%

*基本的に100%の評価はしません

*TOPの強さとは、一番強く感じた体感の度合いです。

味・匂いは、通常「美味しい」と感じるもののスコアを高く付けるので、無味・無臭のアイソレートは0です。が、H2OアイソレートCBGはしっかりと麻の香りがします。

 

わたしのレビューの基軸となっているのは、CBDMANiAのヘンプジェルワックスです。この商品はCBDだけでなくCBDV、CBDA、CBGなどのカンナビノイドだけでなくフラボノイドやテルペンも全て含まれている、素晴らしい(海外基準で呼ぶならば)ブロードスペクトラムCBDワックスです。

 

この商品を基準50としてその他の商品のスコアリングをしています。

 

それを踏まえて、今回のH2OアイソレートCBGの香りは50と、アイソレートの中では最も高いスコアをマークしました。

 

TOPはH2OアイソレートCBDよりも高く、THCVアイソレートクリスタルよりも若干低い71。キックインが遅いのですが、同社のH2OアイソレートCBDと配合量を調整すれば解消されるかもしれません。ただ、本当に他のカンナビノイドを混ぜるのが勿体無いと感じます。

 

高濃度で微かに喉への引っかかりがありますが、全く気にならない程度の刺激のため、80としました。

 

総合オススメ度は全体のスコアの按分なのでそこまで高くはありませんが、アイソレート単体の中では個人的にナンバーワンです。

まとめ

MIGOTO CBDのH2OアイソレートCBGは、他のどのカンナビノイド原料でも感じることができない全く新しい経験をさせてくれた。

 

溶媒を含まない安全性、完全オーガニックである点など、ユーザーフレンドリーなポイントが満載の最高のカンナビノイド原料であった。

 

と、いったところです。

ということで、

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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