まず、冒頭の文章の中で「Dehydra TECH 2.0 CBD」という文字を見て、新しい成分と勘違いした方もいるかもしれませんが、これは、薬物をヒトの体に送達する技術開発を行なっているLexaria bioscience という会社で開発された、全く新しい、強力な送達技術の名前です。
この技術を用いてこの企業が既に取得している特許商品は、抗ウイルス薬やビタミン、抗炎症薬、カンナビノイドなどが含まれます。
Dehydra TECHシステムで処理された化合物は、脳や血流への薬物の吸収をより迅速に行うことができる他、成分がほぼ無味無臭になるため、苦さを隠すために糖衣を被せるなど、余分なカロリーを薬品に含める必要が無いという利点もあります。
参考:lexaria (2023/8/29閲覧)
Dehydra TECH 2.0、この2.0という数字は、同社が以前開発した1.0のニューバージョンである事を表しています。
このバージョン2.0 CBD製剤と、一般的なCBD製剤を比較したところ、バージョン2.0は一般的なものよりも、血流に”2,708%多くのCBDを吸収するという、これまでに記録した中で最も強力な吸収促進結果をもたらした“ことがわかったそうです。
この、Dehydra TECH 2.0 CBD製剤を使用して行われたのが今回の実験です。
40〜70歳の62人の高血圧患者ボランティア
・女性:27人
・男性:35人
Dehydra TECH 2.0 CBD
血漿および尿サンプルに含まれるCBDの濃度を 12 週間 (84 日間) にわたってモニタリングした。
プラセボは本物の薬とそっくりに見えるよう作られていますが、デンプンや糖のような不活性成分でできています。現在では、研究を目的とする試験に限って使用されます
MSDマニュアル プラセボ より引用
参考: MSDマニュアル プラセボ
今回の研究結果では、女性の方が男性よりも体内に残るCBDの濃度が高い可能性があることがわかりました。
つまり、CBDが医学的に有益だと認められた場合、処方される用量は、男女別でガイドラインを設ける必要がある可能性を示唆しています。
CBDを摂取した後の血漿中の濃度は女性の方が高い事を考えると、男性と同じ治療効果を得るためには、男性よりも低濃度で処方される必要があります。また、低用量で処方されることで副作用の発現も低く抑えられるというメリットも考えられます。
ということで、
の説明を終わります。
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