世界的にも爆発的に広まっているCBDですが、この現象は単なる流行ではありません。
CBDを含めることができる製品は、食料品や飲料、Vapeやオイルだけでなく、抗酸化作用や抗菌特性を活かし、マイクロカプセル化されたCBDを女性用の生理用品に含み、膣の炎症を抑え、腹筋を弛緩させるという研究もあるほどです。
この、CBDが持つ適応性が、世代、性別を問わず人気を博し、様々な層に広まった大きな要因の一つです。
このようにCBD製品が増加する中で、青少年がこれらをどのように認識し、使用しているかを理解することはとても重要であると言えます。
合成カンナビノイドとは化学合成された薬物です。この成分を青少年が使用した際の精神面への影響もこの研究では調査しています。
合成カンナビノイドは通常、マイルド〜強力な精神作用があることが特徴で、その薬理動体はΔ9THCに類似しているものが多く、中にはTHCよりも強い効果を持つものもあります。
一般的には規制薬物と異なる化学構造であるため、アメリカのケースでは、冒頭でお伝えした大麻(Δ9THC)が違法な州の市場にも流通が可能で、人々も容易にアクセスできます。
ある程度広まった後、その成分が原因の健康被害を訴える人々の声などを受けて、政府から規制がかかるという流れです。
日本に目を向けても状況は全く同じで、強力な合成カンナビノイドは嗜好品として使用されており、2022年〜2023年の間にHHC、THCO、HHCO、THCHなどの成分が既に規制薬物となっています。
これら大麻・CBD・合成カンナビノイドを10代の青少年が使用した場合、彼らのメンタルヘルスにどの様な影響を及ぼすのかを調べた研究をご紹介します。
イングランドとウェールズから16校が無作為に抽出された。
6672人の13歳〜14歳の青少年。
アンケートを配り、自分たちの手でアンケートに答えてもらった。
アンケート調査の結果、6672人中、
大麻使用:5.2%
CBD使用:1.9%
合成カンナビノイド:0.6%
上記の割合の青少年がそれぞれの物質を使用していたと自ら報告したそうです。
大麻の使用は、
・性別がマイノリティであり、
・無料の学校給食を受ける権利があり、
・就業している大人がいないところに住んでおり、
・毎週喫煙しており、
・過去30日間にアルコールを摂取したことがある
という参加者に多い傾向であったと言います。
合成カンナビノイド使用者の特徴は、大麻、CBDの特徴と類似していたそうです
今回の研究を見ると、大麻、CBD、合成カンナビノイドを摂取している若年者は、通常の同年代の若年者と比べると、うつ病性障害、不安障害、行為障害、幻聴の可能性が高いということでしたが、これらが先か後かという因果関係まではわからなかったと言っています。
家庭環境に関しては、比較的所得の低い両親と同居していることや、個人の資質による可能性もあるということですが、家庭環境が悪かったことで、何らかの精神障害を抱えていてこれらの成分にアクセスしたのか、これらの成分にアクセスすることで、潜在的に持っていた精神障害が現れたのかはわからないということです。
ただし、 CBDと大麻を同時に摂取した場合と、大麻のみを摂取した場合では、前者の方が症状が軽かったと言っています。
今回の研究結果を見てわかる大事なことは、いずれのケースでも未成年者はこれらの成分にアクセスするべきではないということと、治療用途として使用せざるを得ない場合は、医療関係者の指示を仰ぐことは必要不可欠であるということです。
また、これら成分(薬物)を摂取するきっかけや、何によって動機付けさせられているのかと言う目では見えない悩みのヒアリングがとても重要で、相談者の家庭環境や生い立ちなどを考慮した上で、処方のみではない最適なソリューションを提案してあげる必要があるかもしれない、ということもわかりました。
ということで、
の説明を終わります。
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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ