Cannabinoid Magazine

HHC 違法 ライフラックス

HHC【合法だった理由】と【違法になったワケ】を完全解説

2023年9月6日
「HHCって違法なの?合法なの?」
具体的には、
 
 
・【HHCの効果と副作用を知る】
 
 
・【HHC、アメリカでの議論と日本の法律に抵触しなかった理由】
 
 
・【THCが違法ならHHCも違法?その根拠とは】
 
 
の順番にご紹介していきます。

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。
*HHCは現在、薬機法により、医療等の用途を除き「製造,輸入,販売,授与,所持,購入,譲り受け,使用」が禁止されています。

違法になったHHCとは

HHCとはHexahydrocannabinolの略称で、ヘキサハイドロカンナビノールと発音します。
 
 
HHCはTHCの水素化物質で、水素化によってTHCよりも耐熱性、対紫外線性が強くなるため物質として安定し、長期貯蔵に適していると言われています。
 
 
わたしたちの体が持つCB1、CB2というカンナビノイド受容体のうち、CB1に結合する物質を摂取すると向精神作用が発現します。
 
 
HHCには9Rと9Sという二つの異性体(同じ分子式だが分子内の原子の配置が異なり、特性が異なる2つ以上の化合物のこと)を持ち、9R異性体はカンナビノイド受容体に結合しますが9S受容体は結合しません。
 
 
つまり、HHCに含まれている9R異性体の割合が高ければ高いほど、より強く向精神作用が発現=「よりキマる」ということです。
 
 
ただし、この異性体の含有量を明示しているHHCのCoAを添付していた国内業者はほぼ皆無に等しかったと記憶しています。
 
 
とはいえ、多くの日本のユーザーを虜にしたHHCはどのように作用するのか気になりますよね。

指定薬物HHCはキマりますか?

成分を摂取し、受容体に結合し、向精神作用や陶酔作用が発現するという一連の作用が俗に【キマる】と言われます。
 
 
冒頭でもお伝えした通り、HHCの9Rという異性体がCB1というカンナビノイド受容体に結合する[1]ため、向精神作用を引き起こします。
 
 
精神作用が発現するということは副作用も考えられるので、次はHHCによって引き起こされる副作用をアメリカのメーカーやサイトの情報から探ってみました。

HHCの副作用はどのようなものですか?

海外で報告されている/メーカーが懸念している副作用は以下の通りです

・強い肉体的、精神的な体験
・口腔内の乾き
・頭痛
・(これらの副作用が)多分1〜2時間は続くでしょう

向精神薬の大量摂取は激しい副作用を伴うように、HHCの過剰摂取も同じく副作用を伴います。

HHC(の効果)がTHCと類似していること、酩酊作用があるという事実を考慮すると、以下に挙げる(考えられるHHCの)副作用はデルタ9THCのものと同様であると思われます。

・めまい
・口腔内の乾き
・不安と妄想の高まり
・不眠
・食欲増進
・心拍数の上昇
・目の充血

次にHHCの効果について確認してみましょう。

違法となったHHCの効果は?

HHCの効果はデルタ9の7~8割

HHCはデルタ9THCの約70〜80%程度の効果があり、同様の陶酔感のある向精神効果を誘発し、デルタ8THCよりもリラックスした鎮静効果がある[1]と報告されています。
 
 
ただし、HHCはアメリカでも流通してからの期間が短く、人体への長期使用の影響に関する情報は2022年1月時点では少ないと言われていました。

筆者が規制前に体験したHHCの効果

わたしも当時、HHCの効果の程度を知りたいと思っていたところ、カンナビノイド事業に携わる知人から「試しに」とごく少量のリキッドが含まれたHHC製品を規制前にもらうことができました。
 
 
このHHCリキッドは当時の日本で多く出回っていた原料のためCoAはもちろんありません。そのため、9R/9Sの含有率は不明ですが、摂取した体感を時間を追って記録してみましたので読んでいただくと、HHCの効果がよくわかると思います。↓

アメリカの大麻ヘビーユーザーによるHHCの効果

次に、アメリカの大麻ヘビーユーザーが試したHHCリキッドの体感を時間を追って記録したものをわたしが日本語に訳したものをご紹介します。
 
 
彼は日常的に大麻を摂取しており、HHCだけでなくCBNやデルタ8などのレビューも書いています。
 
 
彼のレビューに目が止まったのは、体感が詳細に言語化されていたからです。
 
 
彼の試したHHCは、9R異性体が52.68%、9S異性体が44.70%のもので、9R異性体の含有量52.68%のHHCとはどれだけ強力に作用するのかがよくわかります↓
このようなHHCですが、アメリカではどのように議論されているのでしょうか?

HHC、アメリカでの議論は?

アメリカにおけるHHCの法的立ち位置は州によって異なります。[1]
 
 
完全に違法の州、完全に合法の州、潜在的に違法の州、潜在的に合法の州と、はっきりと「違法」「合法」と法律の対象となっていない州も多いです。
 
 
以下、ざっくりとまとめたアメリカにおけるHHCについての合法派、違法派の見解です。
 
 
【合法派の意見】
連邦法ではTHC含有量が0.3%以下の麻から抽出された成分は合法とされているため、麻から抽出された原料をもとに生成されるHHCは完全に合法である。
 
 
【違法派の意見】
規制物質と実質的に類似する化学物質を違法とできる連邦類似体法を適用すると、規制薬物であるTHCに分子構造が酷似しているHHCは違法である。
[1] CFAH | Is HHC Legal in Your State? (2022/11/24閲覧)

HHC、指定薬物となる以前日本の法律で取り締まれなかったのか

指定薬物となる前のHHCの違法性、大麻取締法によると

まず、HHCの原料となるTHCやCBDが何から抽出されているかが重要です。
 
 
なぜなら日本では大麻由来の成分は全て「成熟した麻の茎と種子」から抽出されたもの以外は大麻取締法違反となるからです。
 
 
しかしカンナビノイドもテルペンも通常バッズ(花穂)からの抽出量が最も多く、THC含有量が0.3%以下の麻から抽出された成分が合法であるアメリカのカンナビノイドメーカーにとってみれば茎や種子から抽出するメリットは特にありません。
 
 
 ということは、現地の製造工場に働きかけ、麻の茎や種子から抽出するよう要請する必要があります。
 
 
そして輸入に際し、現地製造工場が作成した製造工程表や写真などを、麻薬取締局に事前に提出する必要があります。
 
 
ただし職員が実際に現地のラボに赴き、抽出工程や何から抽出されているのかを目視確認することは無く、提出された写真をもとに判断されるようです。
 
 
つまり、HHCの原料となる成分の抽出部位による違法性は不透明ですが、大麻取締法の部位指定によるHHCの違法性は無かったのでしょう。

違法になる前までの麻薬及び向精神薬取締法におけるHHCの違法性は?

麻薬及び向精神薬取締法、通称麻向法が適応されるのは「合成成分」である場合です。
 
 
HHCはごくわずかですが天然にも存在し、「半合成」された成分であるため麻向法の適用範囲外であった可能性があります。
 
 
 余談ですが、成熟した麻の茎と種子から抽出された天然のTHCは大麻取締法にも麻向法にも抵触しないはずなのですが、THC=一発アウトなのは何故なのでしょうか?詳しい人教えてください笑
 
 
ここからはHHCの効果を薬機法に照らし合わせて日本国内での違法性についてのわたしの考察をお伝えします。

HHCの効果を薬機法に照らし合わせてみた考察

程度に差はあるものの、HHCはTHCとほぼ同等の効果があることは明らかです。
 
 
個人的にはアンチ大麻ではありませんが「日本においてTHCが違法なら当然HHCも違法」だと規制前から思っていました。
 
 
その根拠を、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、通称「薬機法」をもとに解説します。

"第二条15項 ・・・中枢神経系の興奮若しくは抑制又は幻覚の作用(当該作用の維持又は強化の作用を含む。以下「精神毒性」という。)を有する蓋然性が高く、かつ、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがある物"

この文章には、違法薬物となる基準が記されていますので、HHCの効果を記載内容と照らし合わせてみました。
 
 
わかりやすいように文章を分割し、それぞれの箇所にHHCがどのように当てはまるのかを見てみましょう

「中枢神経系の興奮」作用の有無

カンナビノイドの受容体CB1は主に中枢神経系に存在し、この受容体が興奮性神経伝達物質と密接に関連していることを示しています
 
 
HHCはこのCB1に結合することが報告されていることから中枢神経の興奮作用があると説明できます。

「幻覚」作用の有無

こちらはあくまでもTHC類似、という観点からの推測でしかありませんが、大麻を摂取しすぎた場合や経験が浅い場合、幻覚や妄想を経験する可能性があるという調査報告から、当てはまる可能性はあります。
 

「当該作用の維持または強化」作用の有無

これは「摂取量に応じてその効果が強まるかどうか」ということです。
 
 
binoidの説明文により、「HHCは過剰摂取の可能性がある」ことを考えると当てはまると言えるでしょう。
 

「保健衛生上の危害発生」の有無

未成年者の大麻の使用が精神に影響を及ぼす可能性があることが示唆されているように、THCと同様の経験をもたらすHHCに未成年者がアクセス出来るという状況は保健衛生上の危害をもたらすと言えるのではないでしょうか。
 
 
以上のことから、THCと同等の影響を人体と精神に及ぼすHHCは薬機法に基づき、国内では規制対象となって然るべきであると私は判断したのです。

まとめ

2022年3月17日以前、HHCが日本国内で違法では無かったのは、単純に新たな成分のため取り締まる法律がなかった、といったところでしょう。
 
 
現在は輸入、製造、販売、所持、使用、すべてにおいて違法となります。
 
 
というわけで、

HHC【合法だった理由】と【違法になったワケ】を完全解説

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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