CBDリキッドとは、VAPE(吸引器具)に入れ、蒸気化させてて吸い込むための液体です。
注意点は、CBDワックスなどの固形物を吸い込むためのコイルでは吸引できないことです。
これがコイルです。
中身はこんな感じで、この中に液体を入れてしまうと、ストレートに下からビシャビシャ漏れ出てしまいます。
これはkamerui(カメルイ)CBN 50%という商品です。
このような液体を入れるための容器をカートリッジといい、ワックス用のものとは形状が異なっていることがわかると思います。
今回の記事は、この中に入っている液体を自作できないのか?という内容です。
この液体には一体どのようなものが含まれているのでしょうか。
日本では「リキッド」と呼ばれていますが、海外ではVAPEジュースと呼ばれています。
液状の内容物はメインのCBD以外に、
植物性グリセリン、
プロピレングリコール、
MCT オイル、
香料/テルペン、
が含まれています。
現在の日本ではグリセリンは「医薬品用」、「化粧品用」、「食品添加物用」、「その他」の4種類が主に流通しています。「食品添加物」として流通しているものであれば、口に入れることで大きな問題はないと思いますが、あくまでも食品添加物ですので、あまり大量を口に入れることは避けたほうが良いでしょう。
日本メディカルハーブ協会
食品添加物用のグリセリンであれば口に入れても大丈夫なのですね。
植物性グリセリンは、Amazonや楽天など様々なところで購入することができます。
「植物性グリセリン 食品添加物用」と検索した結果、Sinというブランドのものを見つけました。
日本製、成分分析済で安全性にも配慮がなされているようです。
価格は1gあたり0.3~0.4円。
気化させて吸引するので、食品添加物用を選んだ方がいいでしょう。
植物性グリセリンを使用する理由は、
今日(市場に流通する)多くのVAPE用リキッドは植物性グリセリンをメインの材料として使用しています。なぜなら、(植物性グリセリンを使用することで)多くの人々が望む濃い煙をVAPEで作り出すことができるからです。
CHEEF BOTANICALSより筆者和訳
吸いやすく、濃い煙を作り出せるからなんですね。
調べたところ、喉への刺激が少ないためスパッというキックを感じたい人には物足りないようです。
水に完全に溶解する上に、香料、精油、樹脂など多くの有機化合物をよく溶かす特性をもち、加えて毒性が非常に低く、人体にほとんど無害です。 さらに、水に比べて沸点がはるかに高く、凝固点が低いので、熱伝導媒体として、不凍液、冷媒などにもとりあげられています。
樹脂の中間原料として用いられるほか、溶剤としての性質に優れ、さらに湿潤作用、保湿作用、保存作用、乳化作用、高沸点、低凝固点などの特長を活かして、食品、医薬品、化粧品、熱媒、冷媒、不凍液などに広く用いられています。AGC 化学品カンパニー
プロピレングリコールはおにぎりや、餃子の皮などにも含まれていますので、安全面は問題なさそうです。
VAPEのリキッドに使用される理由は、
プロピレングリコールの最大の特徴は 、味(や香り)を長持ちさせられることと、喉への刺激(キック)を与えられることです。ただし、その煙は植物性グリセリンと比べると薄くなります。つまり、煙は薄いが味が良い(という仕上がりになる)ことです。
プロリレングリコールはリキッドを長持ちさせる働きがあります。しかし、人によってアレルギー反応を起こすことがあるので、使用する際は注意が必要です。 歯茎の腫れ、喉の痛みと乾燥、副鼻腔への影響 や、発疹はプロピレングリコールに対するアレルギー反応の兆候です。CHEEF BOTANICALSより筆者和訳
味や鮮度を長持ちさせるが、人によってアレルギー反応を起こすかもしれないのですね。
これもネットで容易に購入可能です。
価格は1mlあたり6円。
MCTとは、「Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)」の頭文字をとったもので、日本語では「中鎖脂肪酸」と呼ばれます。中鎖脂肪酸(MCT)を多く含むオイルとしてはココナッツオイルやパームオイルが有名ですが、「MCTオイル」はこれらのオイルからMCTだけを精製して作った100%MCTのオイルのことをいいます。
Kracie
糖質制限ダイエットでも知られているケトジェニックダイエットで注目されたオイルです。
MCTオイルが使用されている理由は、
MCTオイルは、植物性グリセリンや、プロピレングリコールの代替品として広く使われています。
MCTオイルは無味無臭のため、VAPE用リキッドの溶剤として適しています。CHEEF BOTANICALSより筆者和訳
代替品として使用されているのですね。
つまり、植物性グリセリンやプロピレングリコールが入手可能である場合にはMCTオイルの選択は最適では無いということでしょう。
こちらの価格は1mlあたり2~8円程度です。
テルペンとは、レモンやラベンダーなどにも含まれる香りの成分で、単体でも有益な効果があります。
例えば、ラベンダーの安息効果。
これはラベンダーに含まれるリナロールというテルペンの薬理効果によるものです。
そして、これらのテルペンはカンナビノイドと同時摂取することで、アントラージュ効果を得られることが見込まれています。
アントラージュ効果はこちらをご覧ください↓
このテルペンが、国内に流通するVAPEカートリッジの味の決め手です。
OG KushオージークッシュやStrawberry Coughストロベリーコフなど、実際の大麻株を模して作られた商品は、このテルペンの種類と配合量によるものです。
そこで、テルペンの卸売り業者を調べてみたところ、海外発送を行なっている企業をいくつか発見しました。
各サイトを見て驚いたのは、OG Kush やMango Kushなど、ブランド大麻フレーバーのテルペンが販売されていたことです。
わたしはてっきり、
と、各日本の販売業者はCBDリキッドの味の追求のために、日々研究を重ねて血の滲むような努力をしているものだとばかり思っていたのですが、大間違いでしたwww
ちなみに価格は、わたしが問い合わせた業者では1mlあたり¥1,960とかなり高価です。
VAPEリキッドに使われる香料は非油性で食品グレードのものです。これは、(アメリカの食品医薬品局)FDAが香料の(VAPEリキッドへの)使用を(非油性で食品グレードのものであれば可能であると)承認したという意味なのですが、(香料を)蒸気摂取目的(で使用する事へ)の有効な研究が欠けている(という問題がある)ことを(課題として)残しています。
CHEEF BOTANICALSより筆者和訳
つまり、香料の蒸気摂取の健康面への影響は研究不足であるため、現段階ではVAPEリキッドに香料は使わない方が無難、ということですね。
使用されているCBDは、アイソレート、もしくはブロードスペクトラムです。
アイソレート、ブロードスペクトラムについてはこちらをご覧ください↓
わたしが問い合わせた業者曰く、CBD、CBNアイソレートの原料は卸売価格で1gあたり¥2,400~¥2,500。
CBGは1gあたり¥9,500〜¥9,700でした。
水の場合、1mlは1gです。
つまり、1ml=1000mgです。
水に置き換えて考えると、例えば「CBD30%配合」という商品の場合、1mlのボトルに300mgのCBDが入っている計算になるため、上記の業者のCBDを使用する場合300mgのCBDの価格は約120円ということです。
VAPEカートリッジとは、液体が収まっている容器のことです。
つまりコレです。
ちなみに上記、Hemp. of. Water. fieldのCBD50% Blue Cheese 0.5mlのカートリッジです。
美味しくて効果抜群。
レビュー記事はこちらご覧ください。↓
この入れ物自体の価格を調べてみました。
容量は0.5mlのものと1mlのものの2種類ですが、価格はどちらも変わらないようです。
販売企業名 | 0.5ml(¥) | 1ml(¥) |
DANK TERPENES | 247 | 247 |
Wish | 記載なし | 219 |
Alibaba.com | 記載なし | 86 |
DH Gate | 127 | 127 |
ここまでの事をまとめると、VAPE用リキッドは、植物性グリセリンか、プロピレングリコールをメインの液体として使い、それにテルペンとCBDを入れる。
プロピレングリコールは人によってはアレルギー反応が出る可能性がある。
クオリティを追求するのであれば天然由来のテルペンとCBDのみで作る。
フレーバーに香料は現段階では使用しない方が良い。
MCTオイルは、植物性グリセリンか、プロピレングリコールが手に入らない場合にのみ使用した方が良い。
ということです。
材料が揃ったのでレシピに移りたいのですが、異なるサイトからいくつかのレシピをご紹介したいと思っており、
1記事にまとめると長くなってしまうので、別の記事でレシピと詳しい作り方をご紹介しますね。
というわけで、
【作った方が安上がり?】CBDリキッドの作り方 Part.1
の説明を終わります。
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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ