Cannabinoid Magazine

スキンケア業界に激震!合成CBGが肌トラブルを解消?

2023年7月20日
「合成カンナビノイド?あー毒だね」

目次

Willow Biosciences Inc. ウィローバイオサイエンスとは

Willow Biosciences Inc. (ウィローバイオ科学株式会社)[1]とは、カナダのバンクーバーに本拠地を置くバイオテクノロジーの会社で、研究開発中の成分などを見ると主にウェルネス市場に影響力がある企業のようです。

 

例えば、UCDA(ウルソデオキシコール酸)という、消化不良による胃部・腹部膨満感に効果のある成分[2]や、アスタキサンチンという、眼精疲労の改善や動脈硬化の予防、疲労回復などに効果がある色素[3]などの研究開発を行っています。

ウィローによる合成カンナビノイドの利点

ウィローではカンナビノイドの研究開発も行っています。カンナビノイドが作られる遺伝子を特定し、バイオテクノロジーの力で人工的にカンナビノイドを作り出すのです。特にCBGとTHCVに力を入れており、THCVは共同開発できるパートナーがいれば試験段階に入れると言います。

例えばCBGのようなマイナー・カンナビノイドを植物由来で抽出するためには数ヶ月という大麻草の成長を待たなければなりません。それに比べると、数日という速さで各成分を作り上げることが可能な合成プロセスは、サプライヤーが必要な時、必要な量をタイムリーに届ける事ができます。

 

また、植物由来と比べると持続可能で費用対効果も高く高純度低価格で提供できるようになることが合成の利点です。

CBG、ヒトの皮膚への使用が可能になった?

ウィローで開発された「ウィローCBG」という製品が、ヒトの皮膚や目に使用しても安全であるということが実証されたと言います。

2021年4月21日、ウィローバイオ科学株式会社は、開発パートナーであるSignum バイオ科学株式会社との一連の研究を完了し、ウィロー(が開発した)カンナビゲロール、「ウィローCBG」の安全性と、抗炎症・抗老化・抗菌性を実証したことを発表しました。

その研究では、以下で説明されているように、ウィローCBGが人の皮膚や目の領域に使用されても安全であることと、特定の皮膚に使われた場合において、植物由来のカンナビジオールであるCBDと比較した時、より強力な抗酸化・抗炎症作用があることが示されています。

ウィローで行われた2021年の実験とは

100人以上のボランティアの人たちの皮膚でパッチテスト臨床試験が行なわれました。

 

ここで用いられたHuman Repeat Insult Patch Testとは、外用剤の安全性を評価するためのテストで、ヒト反復負荷パッチテスト(HRIPT)と呼ばれ[1]、人の肌に繰り返し使用されても大丈夫かどうか、アレルギーは出ないかどうかなどの化粧品の安全性を確かめるテストです。

 

その結果、敏感肌を持つ人に使用されたとしても安全であることが実証されました。

 

また、ウィローCBGはニキビとアトピー性皮膚炎の原因菌に対して強力な抗菌性を持っていることがわかりました。この抗菌性は、ドキシサイクリンという広域抗生物質と同等の効果を発揮する抗菌剤としても使えると、研究ではその有用性を示しています。

この2021年の研究の通り、効果と安全性が公式に認められたら、ウィローCBGは様々な用途に利用されるようになるでしょう。

参考:

[1] ALS | Human repeat insult patch testing (2023/7/19閲覧)

CBG、ヒトの皮膚への使用の安全性が証明された?

2022年、ウィローは更にスキンケアにおけるCBGの臨床的有用性を実証する初の査読付き論文[1]を発表したのです。

3Dヒト皮膚等価物を用いて実施した遺伝子マイクロアレイ解析により、CBGはCBDよりも多くの遺伝子を制御しており、その中にはいくつかの主要な皮膚標的も含まれていることが示された。ヒト真皮線維芽細胞(HDFs)と正常ヒト表皮角化細胞(NHEKs)を、サイトカイン産生と酸化ストレスを誘発する炎症誘発因子に培養状態で暴露した。さらに、CBGは、紫外線A(UVA)、紫外線B(UVB)、化学物質、アクネ菌などの炎症誘発物質からの炎症性サイトカイン(インターロイキン-1β、-6、-8、腫瘍壊死因子α)の放出を抑制し、いくつかの例ではCBDよりも強力に抑制した。

ウィローで行われた2022年の研究とは?

20人の被験者を対象に、臨床試験が行われました。

 

まず、ラウリル硫酸ナトリウムという成分をヒトの皮膚に塗布し炎症反応を起こさせた後、0.1%のCBG入りの美容液とプラセボを炎症のある箇所に2週間塗布してその結果を見たそうです。

 

CBG美容液は、経表皮水分喪失(TEWL)と赤みの軽減において、プラセボよりも統計的に有意な改善を示しました。また、ヒトの皮膚に対する有効な効果として、CBDよりも効果的な領域があることを示唆しているそうです。

まとめ

ニキビやアトピーに効果があり、更に敏感肌にも使用できるとなると、その用途は多岐にわたります。

 

更にその強力な抗菌性が抗生物質と同等というのですから、驚きのアナウンスでした。

ということで、

スキンケア業界に激震!合成CBGが肌トラブルを解消?

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

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Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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