Cannabinoid Magazine

THCO ブリブリ 耐性 吸ってみた 規制 ライフラックス

【THCO吸ってみたブリブリ体験談】規制された成分の効果と耐性とは

2023年9月7日
「THCOが規制されたった本当?」
 
 
「THCOってブリブリになるの?」
 
 
「THCO吸引した人の体験談が聞きたい」

この記事は次のような人におすすめです!

 
THCOが規制された経緯が知りたい人
 
 
THCOはどうブリブリになってしまうのかが知りたい人
 
 
他の人のTHCO体験談を聞きたい人

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者からの情報に代わるものではありません。

THCOは日本では規制対象物質のため違法

THCOは令和5年3月19日以降は指定薬物となっており、日本では違法です[1]

令和5年3月10日に指定薬物として新たに7物質を指定する省令(※1)が公布され、令和5 年3月20日に施行されます。 今回指定された7物質(※2)は、本年3月9日の薬事・食品衛生審議会薬事分科会指定薬物 部会において指定薬物とすることが適当とされた物質です。 施行後は、これらの物質とこれらの物質を含む製品の製造、輸入、販売、所持、使用等が原則 禁止されます。

2022年3月17日に規制がかかったHHCやTHCPに続き、2023年3月19日からTHCO、HHCOが指定薬物となりましたね。

 

日本のカンナビノイド市場は未だ過渡期にあり、新たに出てくる成分と規制のイタチごっこのように見受けられます。

カンナビノイドの規制について厚生労働省の担当者に話を聞いてみた

どのような基準で成分に規制がかけられていくのかを厚生労働省の監視指導麻薬対策課の法規制を担当されている方にお話を伺ってみました。

 

担当の方曰く、「中枢神経に作用するもので、実際研究機関において実験データをとった上で精神活性、保健衛生上の危険があるというものを取り扱う。」ようです。

 

そして、「現在規制がかかっていなくてもデータが取れ次第今後指定する可能性があり、判断基準は国内外での流通実態や、海外での規制状況などから総合的に」とのことでした。

THCOとは化学的に作られた合成カンナビノイド

THCOはアメリカでは合法性と使用上の安全性が懸念されている、化学的に作られた合成カンナビノイドです。

 

以下のように、大麻解禁となっていない州のユーザー達に、THCの代替成分として注目されているようです。

THCOに対する人々の興味はアメリカにおいて高まっています、特に娯楽用マリファナが違法な州では顕著です。THC-O商品は、VAPE用のカートリッジか、舌下接種用の液体、グミなどです。

引用  [1] Addiction Center

アメリカでもTHCOの安全性を裏付ける研究や根拠はまだない

THCOは安全であると裏付ける決定的な研究や根拠がなく、アメリカでも規制されていない成分です。
 
 
規制されていないということは安全性の基準を満たす必要が無いため、商品に残留溶媒や重金属が含まれていてもメーカーは罰せられません。
 
 
これではなかなか安全性の確認は難しそうです。

THCOは軍の化学部隊で実験され、ケテンが発生する可能性もある

数少ない研究の中から2つ、気になるものをご紹介します。
 
 
一つ目は、THCOがアメリカ軍化学部隊の実験で使用されていた過去を持つというものです。1955 年から 1975 年まで、アメリカ陸軍化学隊は、メリーランド州のエッジウッドアーセナルという場所で機密の医学研究を行っていました。
 
 
目的は、低容量の化学兵器が軍人に及ぼす影響の評価や、防護服、医薬品のテストなどです。その際、約7000人の兵士が250種類もの化学薬品に曝された[1]と言います。
 
 
THCOはこの時無力化剤として使用され、動物実験ではデルタ9THCの2倍の運動失調を引き起こしたことがわかっています[2]
 
 
2つ目、2022年の研究では、ダブ用のエレクトリックツールであるe-nail(イーネイル)やVAPE(ベイプ)を使用してTHCOを加熱したところケテンという毒物が発生したこともわかっています。

引用

  [1] US department of veteran affairs | Public Health | Edgewood/Aberdeen Experiments

 

[2] Kaelas R. Munger,a Robert P. Jensenb and Robert M. Strongin | Vaping Cannabinoid Acetates Leads to Ketene Formation (2022)

THCO、効果の特徴はジワジワではなくガツン!

多くのサイトでは、THCOが持つ効果である精神作用はTHCの3倍程度の強度であると言われており、THCを上回る精神作用を引き起こすためTHCOを摂取するとサイケデリックな体験をするとも言われています。

 

そのため、アメリカの販売業者、科学者共にTHCOを摂取はごく少量から試すことを強く勧めて[1] います。

 

その理由はもちろんTHCの3倍という強力な精神作用を持つためなのですが、もう一つTHCOがプロドラッグであるということも大きく影響しています。プロドラッグの詳しい説明は以下の通りです。

プロドラッグとは、体内に入ってから疾患部位(患部)に到達するまでの間に、薬効成分が分解されないように化学構造を変換した薬。

■プロドラッグの目的
・副作用、毒性を軽減する
・味とにおいを改善する
・体内への吸収率を上げる
・薬の持続時間を長くする(半減期を延長する)
※半減期…体内の薬物血中濃度が、半減するまでの時間(薬物が体内からなくなるまでの時間)を指す。

■プロドラッグの例
タミフル(オセルタミビルリン)、ヘロインなど

じわじわと効果を感じるのではなく、摂取からタイムラグがあっていきなりキックイン(効果が現れること)するのです。

 

あるサイトでは、経口摂取の場合最大1時間30分吸入摂取の場合最大30分程度はその効果が得られないと言われています。

 

そのため、「効果がない?」「摂取量が足りない?」と更なる摂取を続けてしまうと、体感を感じる頃には明らかな過剰摂取によって不快な気分になる可能性が十分にあり得るということです。

引用 

[1] VAPING 360 | THC-O is the Semi-Legal Psychedelic Cannabinoid

[2]Answers | プロドラッグ

アメリカの大麻ヘビーユーザーによるTHCOリキッド体験談

今回ご紹介するTHCO 体験談の著者は、長年に渡り毎日大麻を使用していて耐性がついていると言います。
 
 
過去に以下のカンナビノイドのレビューの経験があるため、THCOに対しても適切なレビューが出来ると考え、フォーラムに投稿した様です。
 
 
・デルタ8THC
・HHC
・CBNアイソレート
・合成カンナビノイド
 
 
ご覧ください。

20:40
「少し吸引。このzkittles ブルーベリーフレーバーは悪くないが、酢?酸?のような後味を感じる。過去に経験した事がなければこの酸味のような後味には気づかない程度だ。他のユーザーのレビューでも同じ様なものを見かけた。お酢の香りというほど強くはないが、ほんの少しだけ酸味を感じる。」

 

20:41
「3秒間更に深く吸い込んだ。」

 

20:43
「更に3秒間深く吸い込んだ。」

 

20:50
「ん?何かを感じるな。普段と視覚が異なる。色彩感覚が研ぎ澄まされているようで色がより鮮やかに見える。」(赤色がより鮮やかに赤く、緑色がより鮮やかに緑に見えるような感じ)

 

21:05
視覚が明らかに異なってきている。視線を動かすとまるでクレイメーション(粘土作品をパラパラ漫画のように動かして動画にしたもの。)のようにカクカク動いているが、悪い感じではない。目に見える色は鮮やかで何か変な感じだ。デルタ-8 THCのレビューでも同じ事を言ったのはわかっているが、このTHC-Oによる視覚の変化はなんというか、もっと「自分の顔の中」で起こっているような感じである。」

 

21:10
「頭部とこめかみの辺りに頭痛とは正反対の感覚的な圧力を感じるが、圧倒的に強いというほどではない。手のひらが少し汗ばんでいるが多分(初めての成分を摂取する)緊張のせいだろう。」

 

21:12
「心拍がほんの少し上がっているように感じる。これはカンナビノイド摂取時のワクワクするタイプの感覚で、緊張とは正反対のものである。」

 

21:13
「音楽は確かに良く聞こえる。EDMやパーティーミュージックは最高で、この音がよく聞こえるという感覚は間違いなく肉体的に頭の中で感じている。若干気分が高揚するのだが、この高揚感は平常時(カンナビノイドを摂取していない時)の「気分が良い」、と同様で「陶酔感」とは言い表せないが、デルタ-9 THCを欲する感覚を阻害するには十分な感覚である。」

 

21:20
「さて、1服目を摂取してから30分が経った。ここまで説明してきた感覚、視覚やは体感は緩やかに、徐々に強烈になってきているのだが、気持ちの良い陶酔感は得られていない。」

 

21:23
「思うのだが、多くの人はサイケデリックハイと視覚的ヘッドスペース効果を勘違いしているのではないだろうか?現時点で確かに強いヘッドスペースと視覚的な遅れ(クレイアニメーションのような)、より鮮やかな色彩感覚をはっきりと感じているのだが、陶酔感は無い。デルタ9THCを3服した方が陶酔感を感じる事ができる。」

 

21:31
「体もリラックスしているしメンタル的にも健康だ。が、陶酔感は無い。」

この後彼はTHC-Oの体感が弱まってきたためデルタ9THCを摂取しその相乗効果を楽しもうとしたようなのですが、大した相乗効果は得られなかった反面、気分的な高揚感を感じたようです。

 

また、THC-Oはその効果が長いことと、体感が弱まる間に肉体的な疲れを感じたと言っていました。

THCOの合成には溶剤が使用されるので正しいラボから購入すること

THCOの合成にはまず麻からCBDを抽出します。次にCBDからDelta8-THCを抽出し、残った成分に無水酢酸という腐食性と可燃性のある物質を加えることでTHCOになります。

 

THCOの合成工程には、多くの酸、溶剤、反応物が含まれているので、製品が適切に洗浄されていないとこれらの化合物が製品に混入する危険性があります。

 

そのため高度に管理されたラボで作られたものでないと健康、安全、環境に影響を及ぼすと言われているため[1]THCOは誰から購入するかについては特に注意する必要があると言えるでしょう。

参考

Leafly | Comparing THC compounds: What we know about THC-O versus delta-9 & delta-8  https://www.leafly.com/news/strains-products/comparing-thc-compounds-what-we-know-about-thc-o-versus-delta-9-delta-8

THCOが安全なラボで作られたと日本で確認することは困難

アメリカの原料がわたし達消費者の手にベイプカートリッジとして届くまでの簡単な図を作ってみました。
 
 
このように、とあるアメリカの業者が合成したTHCO原料を日本の輸入業社が輸入し、それを日本の小売業者が購入し、混ぜて詰めたものがわたし達一般のユーザーの手元に届くという流れが一般的です。
 
 
しかし、アメリカ国内でTHCOを購入するにしてもどの製造元を信用して良いかわからない状態であるならば日本国内で商品化されたTHCOの安全性の担保は非常に困難でしょう。

参考

Chicago Sun Times | Chicago stores exploit legal loophole to sell THC-O, a ‘psychedelic’ 3 times stronger than weed https://chicago.suntimes.com/2022/1/14/22880857/psychedelic-thc-o-delta-8-marijuana-cannabis-illinois-dispensaries-hemp-preroll-vape-edibles-gummies

その他THCOの使用に関する懸念事項とは

THCOは危険だと認識している

THCOの摂取に関しては注意して!まず、THCOは超強力でキックインまで最長30分はかかります。更にTHCOという留出物はきちんとしたラボで作られた物でないと超危険です。

THCOが医療大麻に混入した製品が市場に増え、人々は健康被害を訴えている

我々は医療用大麻に、THCOを含むTHC派生物質が混入しているケースが増え始めている状況を確認しました。THCOなどの合成された物質は全く医療用大麻ではありません。更にこれらの成分を他のTHC含有製品に添加すると非常に有害であり、発作、発作困難、嘔吐などの副作用を引き起こすことが示されています。 これら危険な副作用の報告が増えています。

THCOを使用したせいで爆発的な耐性が付いてしまった

THCOの使用を選択した人は、最大限の注意を払い、節度を持って使用することをお勧めします。これまでの私の唯一の経験をお伝えすると、THCOを使用してわずか4〜5日後に100mgのデルタ8の効果が得られなくなるまで爆発的な耐性がついたことです。内因性カンナビノイドの生産は、これらを長期間毎日使用することになった場合でも、ほんの数日で劇的に生成されます。それがどれほど身体的に中毒性があるのか​​はまだわかりません。また、それが将来どのような状態を引き起こすのか(他の研究用化学物質と同様に)わかりません。正確な作用機序と結合親和性すらありません。まだ分​​析されているので、何がその明確な効果をもたらすのかさえわかりません。

イーサン・ルッソ博士はTHCOに対してこう言った

THCOを作るる過程が持つそもそもの危険性、THCO製品が持つ潜在的な毒性、またその違法性を鑑みても、THCOの存在を人々に忘れるよう勧めねばなりません。そして試すべきではありません。

アメリカのモンスターサイトLeafWellからも注意喚起

まとめ

「THCOは現在日本国内では違法であり、これらの物質とこれらの物質を含む製品の製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されています。」という今回のTHCO規制の話から、規制の基準を確認し、国外の状況をさらっとご紹介しました。

 

今も国内市場には精神活性のあるカンナビノイドが流通していますが、今後の規制対象となるかどうかは、一般ユーザーの挙動、海外での立ち位置や状況などを随時確認していればある程度は予想できそうですね。
ということで、

【THCO吸ってみたブリブリ体験談】規制された成分の効果と耐性とは

の説明を終わります。

 

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

 

(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)

 

内容が面白いと思っていただけたらSNSの運用が苦手なわたしの代わりに記事をシェアしていただけるとアクセス数が増えるため運営の励みになります。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

Twitter
Pinterest
Reddit

この記事に関連する記事

サイト内検索

サイトの管理者

ライフラックス 中の人アイコン

中の人

Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

一番読まれている記事