Cannabinoid Magazine

CBDとお酒の併用リスクとは?【CBD入りの酒】は飲んでも大丈夫?

2023年8月31日
「CBDと酒って相性バッチリじゃね?」

「CBDとお酒を同時に摂ると酔いが強まらない?」

 

「CBDとお酒って一緒に摂ってもいいの?」

 

「CBDとお酒を一緒に摂る副作用ってないの?」

CBDとお酒を混ぜた影響の科学的根拠は?
 
 
CBDとお酒の体への影響と同時摂取の影響とは?
 
 
CBDとお酒を併用する副作用とは

目次

*この記事に含まれる情報は、医療従事者などからの情報に代わるものではありません。

はじめに

わたし、お酒は嗜む程度に飲みます。
 
 
2021年3月、初めてのCBDワックスを摂取した際に本当にうっすらと感じた「あの感じ」に感動し、ふと、お酒と同時に摂取するとどうなんだろう?と思ったのです。
 
 
飲酒時に喫煙をすると酔いが回るように、CBDも果たしてアルコールの酩酊感を増強させるのだろうか?それとも減らすのだろうか?と。
 
 
また、普段からCBDを継続的に摂取している場合、お酒を同時に飲んでも大丈なのか、CBD入りのお酒などの人体への安全性はどうなのか?を調べようと今回の記事を書くことにしました。

CBDと酒を混ぜるとどうなる?

結論から言うと、「CBDとアルコールを一緒に使用する際の影響についての科学的根拠はまだ無い」です。
 
 
CBDとお酒のコンビネーションが良いか悪いかをヒトの体で実験された研究も限られており、様々な情報を見ると良いとも悪いとも言われる相反する意見が多数存在しています。

「CBDとお酒のコンボは悪い」と言うFDAからの警告

“CBDをアルコールや、不安、パニック、ストレス、睡眠障害の治療に使われるような脳の活動を鈍らせる薬物と併用すると、鎮静や眠気のリスクが高まり、怪我につながる可能性があります。”[1]

「CBDとお酒のコンボは良い」と言う1979年の研究

6人の男性と4人の女性にアルコールと、CBDを経口投与し、プラセボ群と比較してその違いを二重盲検試験クロスオーバー法で1週間にわたり計測した[2]そうです。
 
 
 「二重盲検試験クロスオーバー法」とは、試験薬と偽薬の投与順番を群ごとにずらしてそれぞれ異なる結果を見られて、少ない症例数でも結果が見えやすいという特徴[3]があります。
 
 
結果、CBDとアルコールを同時摂取した場合、運動能力と精神運動能力に重大な障害をもたらすが、アルコールの血中濃度はCBDと同時摂取することで下がった、というものです。

CBDとお酒の体内への影響

アルコールの体内への影響

お酒を飲むと、アルコールは胃と小腸の壁から吸収され血液に入ります。そこから脳を含む体のあらゆる箇所に回る事で脳の速度が低下し、体の全ての部分に影響を及ぼします。
 
 
少量で
・幸福感
・おしゃべり
・リラックス
・自信にみなぎる
 
 
中量で
・判断力や運動能力の低下
・抑制の減少
 
 
高量で
・呂律が回らない
・バランス、調整、視覚、反射神経の障害
・吐き気[1]

CBDの体内への影響

カンナビジオール(CBD)は大麻植物に含まれる最も有名な非精神活性成分で、体内のエンドカンナビノイドシステムと相互に作用するため、以下のような影響があると言われています。
 
 
・不安を軽減
・入眠と睡眠維持
・慢性的な痛みの緩和
・関節炎による痛みや炎症の軽減
・依存症の欲求を抑える[2]
CBDとお酒は作用する箇所が異なりますが、共通していることは眠くなったり、リラックスしたりということのようです。

CBDとお酒の相互作用による影響

CBDとアルコールの相互作用がもたらす可能性のある影響について4つの研究を取り上げて見てみましょう。

1979年の研究

“15人のボランティアにCBDとプラセボを摂取してもらってから、エタノール飲料を飲んでもらい反応を見た。血中アルコール濃度に有意な影響は与えなかった。”

2021年のレビュー

“CBDはアルコール摂取を抑制し、肝臓や脳の損傷などアルコールの特定の有害な影響から保護する可能性が示唆されている。
 
 
アルコール摂取の30分前にCBDを注射すると、肝障害から保護する役割をした。また、動物実験の結果ではCBDはアルコールによる脳障害を抑制した。”

2023年の研究

“アルコール使用障害による睡眠障害に対して、正常な睡眠覚醒サイクルの回復と睡眠の質の向上に、CBDが有望であることを示唆している。”

2023年の研究

“36名の参加者に、CBD30mg、200mg、プラセボCBDをそれぞれ摂取してもらってからアルコールを摂取してもらい、その違いをそれぞれの参加者に主観的に評価してもらったが、主観的効果には最小限の影響しか及さなかった。”

CBDと酒を併用することで起こる副作用とは?

CBDの副作用とは?

てんかんや精神疾患を対象としたヒトCBD研究では、以下の副作用が報告されています[1]
 
 
  • 薬物相互作用
  • 肝機能異常
  • 下痢
  • 疲労
  • 嘔吐
  • 傾眠

アルコールの副作用とは?

アメリカンアディクションセンターの情報によると、
 
 
  • 学習、記憶、睡眠に問題
  • 心臓への影響
  • 消化器官屋の影響
  • 腎臓への影響
  • 肝臓への影響
 
などが報告されており、体内のアルコール濃度が高いと、頭痛や吐き気、下痢、消化不良などを引き起こすことや、過度な飲酒は昏睡状態に陥り、死に至る場合もある[2]ことは既知の事実です。
どちらも肝臓への影響や下痢などが報告されていることから、同時に摂取することでこれらの副作用の効果が高まる可能性はあるかもしれません。

海外の7サイトのまとめ

GoodRx Health

どちらも眠気を引き起こすことと、高容量では肝障害を引き起こす可能性があるので可能な限り組み合わせを避けた方がいい

Forbs HEALTH

適量が安全の鍵で、眠気の副作用が起こる可能性があるのでお勧めはしていない

healthline

落ち着きとリラックスを促進する効果が増幅される可能性があるがさらなる研究が必要

Medical News Today

CBDがアルコールへの欲求を抑え、摂取量を減らすのに役立つ可能性がある

Vice

最初は摂取量を低く保ち、反応を把握した方がいい

CBD one

責任を持って適量を守り、リスクを最小限に抑えましょう

この中のViceでは「お酒もCBDも共に鎮静効果があるので、量が増えると酩酊のレベルが上がる」と説明されていました。

まとめ

CBDとお酒の同時摂取で多く報告されているのは眠気が増す可能性があるということだが、CBDとアルコールを一緒に使用する際の影響についての科学的根拠はまだ無い。
 
 
そもそも飲酒はしないほうが健康のためには良いし、飲酒したとしてもその有毒性をCBDが打ち消したり、軽減させるという実証結果は現段階では無い。
 
 
これまでの研究では、同時摂取するメリットは見つかっていないが、同時摂取することで特に重篤な症状を引き起こしたという前例もない。
 
 
といったところです。
ということで、『CBDとお酒の併用リスクとは?【CBD入りの酒】は飲んでも大丈夫?』の説明を終わります。


ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!(人´∀`).☆.。.:*ありがとぉ☆彡(*´ω`*人)


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中の人

Webクリエイター、ライターです。海外のカンナビノイド研究や論文を参考に、論理的な記事作成を心がけています。生活(Life)が豊か(Luxury)になるようこのサイトをLifeLUXと名付けました。「カンナビノイド情弱になるな!」をモットーに、わかりやすい説明を心がけています。応援よろしくお願いします。(_ _))ペコッ

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